天気よく、雪も楽しめ、山道が凍ることもなく、最高のハイキングだった!

笹一の一杯もまた楽しかった。~12月9日(木)~

 

毎年恒例の秀麗富嶽十二景、今回は十二番の本社ヶ丸(ほんじゃがまる)だ。十二番には本社ヶ丸と清八山があるのだが、今回は時間的に清八山は割愛。大月駅842分着で集合していただき、タクシーに乗り東山梨変電所へ。これで歩行時間が約1時間楽になる。タクシー代は6,400円だった。東山梨変電所の先、奥野沢川にかかる橋まで入っていただく。身支度を整え931分に歩き始める。沢を渡渉して、鹿柵を超えたところで登山口に着く。

 

 

 大月駅では空は曇っていたが、タクシーを下車する頃には快晴になっていた。思ったほど寒くなかった。登り始めてすぐに急登になり、今年の2月に来たときは残雪が溶けて滑って難儀して軽アイゼンが欲しくなった場所が、問題なく通過できて、清八峠まで軽アイゼンなしで行けると確信した。約30分ほど尾根をまっすぐに登る。やがて清八峠まで30分ほどの場所に来ると、ジグザグの登りになり、厳冬期には山道が凍結する場所に出る。今年の2月には残雪が溶けて一面、凍結していた場所だ。かなりここを警戒して軽アイゼンを準備したが不要だった。左側から背面には、大菩薩連山と滝子山が見えていた。ほぼ予定時間に清八峠に着くと、稜線はうっすら雪化粧だった。


    本社ヶ丸のスタッフ班           本社ヶ丸の幹事班         最初の沢を渡渉する幹事班

稜線上の積雪状況によっては引き返す予定だったが、先に進むことにした。稜線にはほとんど雪はないが、注意して進む。途中、絶景のポイントかと思ってみなさんがカメラを出してそれから進むと、その先が造り岩で本当の絶景ポイントだった。しばらく歩くと注意ポイントの大岩に出た。お助け紐も用意したが、苦労なく通過する方もいれば、苦労して乗り越す方も出て、岩と存分にたわむれた。意外とみなさん楽しんだようだった。

 

 

山頂直下はこのコース最後の岩場で、ここを通過したら狭い山頂だ。上に出るとドンと三つ峠と富士山の展望が広がる。黒岳と釈迦ヶ岳、南アルプス、北アルプス、八ヶ岳の展望を楽しんだ。狭いので集合写真を撮って下った。下りは要注意だが、以降はなだらかな山道だ。計算違いなことに、以降、積雪はないと思っていたが、うっすらと積もっていた。したがって、仮設トイレと昼食ポイントは雪の上となった。行動時間が5時間以上になるので仮設トイレを設置した。


 黒岳と釈迦ヶ岳の後ろは南アルプス南部 後ろの右が甲斐駒ヶ岳、千丈ヶ岳、北岳   右から間ノ岳、左に農鳥岳、塩見岳

さらに進んで、送電鉄塔の横で大菩薩連峰の大展望を楽しんだ。あいにく、このとき少しガスが出てしまい、とぎれとぎれの展望になった。滝子山の後ろに雁ヶ腹摺山、その左側に大谷ヶ丸、黒岳、大菩薩嶺が見えた。少し下って、また少し登るのだが、そろそろ足も疲労して来た頃だった。一頑張りで角研(つのとぎ)山に着いた。残るは下りばかりで、1時間20分ほどで笹子駅まで10分の林道に出る予定だった。

 

 

角研山からの下りは、下り始めて20分ほどが急だが枯れ葉に隠れた地面が滑らないのでゆっくり下れば問題ない。しばらく枯れ葉の深い下りが続き、やや道が不明瞭な個所となる。ただし、下を林道が周回しているので迷うことはない。林道を過ぎると、枯れ葉の下の地面が雨を吸って滑りやすくなっていた。十分、気を使っても滑りやすく、転倒者が続出したがみなさん怪我もなく無事だった。やがて笹子駅に向かう林道に出て、笹子駅には15時45分頃に到着した。展望に見とれたのと大岩の通過に時間がかかったりして、予定より40分程度遅れた。笹子駅で解散し、直帰組は16時8分発の電車に乗った。


  清八峠で出たところのスタッフ班          清八峠の幹事班        大岩を苦労して登る幹事班

寄り道組は笹一酒造の「酒遊館」に寄った。到着時間が遅れたので、酒遊館のCaféは「closed」していたが、有料試飲コーナーで楽しんだ。普段、試飲などすることもないので数人で楽しませていただいた。展望、雪、岩場、滑りやすい斜面、そして最後に酒まで楽しんだ。

 

参加者:17名(募集18名、申し込み19名、キャンセル2名)

スタッフ:稲葉(幹事)、小野(班長)

 

報告:稲葉(25年)


 送電鉄塔の横、滝子山等が見える筈      滑りやすい最後の斜面を下る       酒遊館の吟醸酒を試飲する