雲一つない青い空の下、富士山も南アルプスもきれいに見え、4年越しのクマガイソウ群生地にも入れ、希少種のユウシュンランも見られて、  

  最後は三つ峠駅のホームで乾杯!満足、満足の倉見山だった。

          ~2023年4月27日(木)~

 


       クマガイソウ              ホタルカズラ              メギ

今回登る山は倉見山。このハイキングは2019年から構想し、2020年はコロナで断念、2021年も引き続き断念と4年の歳月を経ての実現の企画だ。その間、幹事は幾度となく下見を繰り返したが、今年ほど山野草が咲き誇るのを見たことがない。最後のメインのクマガイソウの開花時期だけは概ね把握し、シカ柵(フェンス)の扉を開放してくれる日があることも分かった。そして今年はなんとハイキング開催当日が解放初日となり間近にクマガイソウ群生を見ることが出来る素晴らしいタイミングに恵まれた。

 

前日の雨がうそのような快晴の東桂駅に参加者、スタッフが集合した。トイレ等の準備を整えた後、登山口へ向かう。登山口は墓地にあるのだが、そこで開催式を簡単に済ませて各班に分かれ、墓地の通路を通って鹿柵の扉を開けて登っていく。 この通路に早速、ムラサキケマンやイチリンソウが迎えてくれる。鹿柵の扉を抜けると早速に若干の急登が始まる。最初は植林された薄暗い林の中だが、次第に広葉樹の森へと変わっていく。そんな中にユウシュンランという珍しい花が静かに咲いている。一週間で咲いていた株が入れ替わったようだ。スミレやブルーの色がひときわ鮮やかなフデリンドウが目を引く。


富士山、ここまできれいなのは珍しい。赤石岳と東岳(南アルプス)、右は王岳と鬼ヶ岳   壁のような三つ峠(中央)

黄色のミツバツチグリ、ツルキンバイ・・・と華やぐ登山道。葉が展開し始めた木々の間から北側には三つ峠山が見え隠れしながら、進行方向左手東南には御正体山、雁腹摺山等も見え隠れするがなかなかよく見えず。今回は3班に分かれたが、様々な事情でキャンセルが出て幹事班は健脚揃いの5人だ。急登と言えど喘いで歩くメンバーが居ないのには改めて驚く。登山口から登り始めて小休憩を挟みながら分岐だの送電鉄塔等の通過を経て三つ峠駅からのルートからの分岐点である倉見分岐が山頂までの最後の休憩場所だった。少し遠くにヤマザクラや白い花を咲かせたサワフタギだろうか?何しろ春の山は美しくまさに山笑う季節だと実感する。春容(しゅんよう)という言葉があるが「春容」そのものだ。


  相定ヶ岳(そうじょうがだけ)で       ホタルカズラを鑑賞中       針葉樹林と広葉樹林の間を歩く廣川班

そんな景色や花々に励まされて参加者も疲れも癒されている様子にホッとする。要所、要所の休憩箇所では幹事班の次にスタートした先発スタッフ班がすぐに追いつくように歩みを進めていた。後発スタッフ班とは全く会うことがなく山頂に到着となった。さて、山頂に着くと目の前に青空の元くっきりと見える大きな富士山が木々の間から見える。参加者が歓声を上げて山頂標示板の前に出て写真を撮ったりじっくり眺めたり楽しんだ。年間を通しても稀にしか見ることが出来ないような富士山の雄姿だったろうと思われる。眼下にはかつては養蚕で栄えた桂の町が見える。山頂では山笑(やまにこ)会では珍しくゆったりした昼食時間を過ごし、思う存分に富士山や景色を堪能した後、下山開始だ。


   絶滅危惧種ユウシュンラン         下見にはなかったエビネ       群生地の密集するクマガイソウ

下山開始後も相定ケ峰ではまた富士山がどーんと山頂で見るより間近に更に大きく見える。山頂同様ここでも記念写真を撮る。富士山に見入っているとスタッフ班が追いつくので場所を譲って歩みを進める。しばらくすると黄色の小さな花をたくさんつけた刺がたくさんあるメギが現れる。意外と見ることが少ない花ではないかと思う。これにも参加メンバーは見入っていた。更に下ると蚕の神の石碑が建つ場所に出る。この場所にはここで自生するクマガイソウの小さな自生地があるのだ。ここでじっくり希少なクマガイソウの花を観察し、そんな名前が付いた由来を簡単に説明した。そしてクマガイソウの群生地に向かうがそこに行くには登り返しが待っている。その最後の登りをなんとか登りきるとフェンスに囲まれ大事に守られているたくさんのクマガイソウがどうぞ見てくださいと言わんばかりにまさに群生している。


      幹事班(山頂北峰)          稲葉班(山頂北峰)         廣川班(山頂北峰)

27日からそのフェンスの中にも入ることが出来るのでみなさんじっくりその群生地の中で思い思いに見て回り楽しんでいた。その中にはエビネ、イカリソウ、ユキザサ等もありたくさんの花を堪能することができた。参加メンバーは其々違う場所でクマガイソウをご覧になっているようだったが、ここまでの群生を見たことがないようで今回のハイキングとクマガイソウを存分に楽しめたようだ。ここから三つ峠駅まで歩き電車の時間までかなりの余裕があったためスタッフが背負ってきた缶ビールで乾杯し、更にコンビニで購入したビールで乾杯、そうこうしていると後発のスタッフ班が予定通りに駅に到着し再び乾杯だ。その後有志で大月駅で寄り道し居酒屋で親睦を深めて解散となった。

 

今年度初の山笑(やまにこ)プラス企画だったが幸先の良い快晴での開催となった。今年度はこのような天気での開催が続くことを祈るばかりだ。

 

ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。

 

様々な事情でキャンセルとなってしまったみなさまも次回お会いできますこと楽しみにしています。

 

・参加者:18名(申し込み23名、キャンセル5名)

・スタッフ:小野(幹事)、稲葉(班長)、廣川(班長)

・報告:小野梨香(30年)