白岩の滝・麻生山・日の出山の報告

~2023年8月24日(木)~

 

  今回は、遠出と同地域が続くのを避け、近く涼しく最近行っていない山域、8月にしか見られない花に会え、山笑(やまにこ)会らしいコースと考えた末、レンゲショウマ目当ては他グループと被りましたが、滝と山と寄り道をメインに時間帯をずらし、静かな富士峰園地を独占の企画です。

 

 当日は明け方雷雨のち晴れは予報通り、キャンセルも遅れもなく全員武蔵五日市駅に集合。つるつる温泉行バスはほぼ貸し切り、キラキラ光る清流に期待も高まり白岩滝バス停に到着。15分程の林道歩き、ボタンヅル、タマアジサイ、ミズヒキ、ママコノシリヌグイ等が目に楽しい。 


       タマアジサイ             白岩の滝           金毘羅尾根へ(福山班)

  白岩の滝登山口WC設置は、神聖な滝を穢させない心遣いか。タルクボ沢の大小16の滝群は恵みの雨で水量も増え、清涼なマイナスイオンたっぷり。せせらぎ~大瀑まで多様な水流、水音により、日頃積もった心身の穢れも清められ、爽快リフレッシュ! 上中下の3滝で構成され大岩を白く覆う滝は正に「白岩の滝」。嘗ては「雨乞いの神事」も行われた厳かさは健在。次々と現れる多種多様の滝に驚かれ、「こんな素敵な所があるなんて、来て良かった~」との声が嬉しい。

 

 「白岩の滝」以外には名前がついておらず、真っ白で細く長い落差のある滝には、我が班メンバーにより「流し素麺滝」と命名。呼び続ければいつか公式名に・・・ならないかな()

 

 滝群の上の最後には金属製の階段、その上が広場で分岐。左手の広い道には行かず、道標に従い麻生山・日の出山方面へ。この辺りの木漏れ日の中、今年最初のキバナアキギリを発見。廣川が可愛いとご紹介する花が小さくて目立たないものが多い為か「えっ、こんなに大きな花とは思わなかった~!」と大人気で苦笑。老眼に大きな花は有りがたし。 


     キバナアキギリ           麻生平(福山班)              ツルリンドウ

 一方、廣川推し、極小のアマチャヅル(ウリ科)の☆型の花の撮影に挑戦し見事に捕らえた方も。可愛いでしょう♪ 鉢巻したまん丸の実もまた独特、お楽しみに。緩やかな道の後、また登りという繰り返しの先、青空が覗き「麻生平」に到着。この先、麻生山への直登のコースは余り人が行かず、草が茂りがちのちょっとした冒険道。約10分と短いので頑張って突撃!なんのかんの言う間に麻生山へ到着。伐採により広がる好展望、滴る汗に吹き渡る風が気持ちいい。軽くもぐもぐタイム後に出発。

 

 ここから日の出山へ明るい道は、日光を好むツルリンドウが多い。真っ赤な実は目立つが、白っぽい花は葉陰で目立たず見過ごしがち。蔓を持ち上げ覗き込んで探せば、まるで糸釣りの魚のように釣果が上がる。それぞれが自分のお気に入りの花を探し当てられたご様子。

 


      麻生山(小野班)          麻生山を振り返る           日の出山東屋

 日の出山手前は分岐が多く、コース取りに迷う所だが、左の山頂を巻いて御岳山へ進む道は、地獄の急階段が待っている。ここは右へ進みV字型に畳み返すコースを選ぶ。そうすれば、先程登った麻生山の端正な三角山容を望むことが出来る。その後、ご存じステップの低い長い階段か左のスロープか好きな方を選び日の出山山頂へ。登りがキツく列が長めになってきたので、足の速い方々には先に山頂へ向かって頂き、後続が分岐で迷わないように誘導。無事に全員、日の出山に登頂、安堵し昼食休憩。


    日の出山山頂(小野班)          日の出山頂(廣川班)        日の出山山頂(福山班)

 気温は30℃を下まわっており風も適度、しかし湿度が高く汗が乾かない。バテすぎないよう、できるだけゆっくり歩いた分、やや休憩を早く切り上げ山頂下WCへ。そこでも少し休憩を取り、あとはほぼゆるやかな下りで神代欅下の御嶽神社参道合流点に、余裕をみて設定していたので、やや遅れがちの方々も予定通りの時刻に全員到着。 

 

 と、寄り道予約してあった「紅葉屋」前に赤い救急車両・・・熱中症で倒れたらしい方が運ばれていき、紅葉屋の皆さんも動転された様子で「出発予定時刻には間に合わないかも・・・」と。幸い、予め注文をお伝えしており、スタッフも配膳に協力、お待たせしてしまった皆さんには申し訳ありませんでしたが、ビール組は枝豆や味噌おでんで乾杯、くるみ蕎麦や氷あずき(自家炊き)なども好評、すっかり汗も引き疲れもとれて、5分遅れ程で出発。


       紅葉屋乾杯1            紅葉屋乾杯2         レンゲショウマ(by川原さま)

 道路工事でヤマトリカブトは見られず残念も、「らんまん」で話題のキレンゲショウマは駒鳥茶屋下の神代欅辺りから黄色い花を仰ぎ見られ、富士峰園地のレンゲショウマも今年は少雨で小さめながら、沢山の花を咲かせていて感激。そして清楚に俯くソバナの青紫の花で締めくくり。 

 

なんと最年長参加者は表参道を歩いて下山、後続はケーブルカ-で下山後「バス停で30分以上待ちなら歩いてしまおう!」と仰って、我も我もと半数ほどが歩いて御嶽駅へ。寄り道で元気復されたとは言え、山笑(やまにこ)会メンバーズの体力や、おそるべし! いやいや、お見それいたしました。

 

高湿度の中、元気いっぱい歩き通して下さった参加者の皆様、沢山の笑顔をありがとうございました。 

 

・参加者:23名(申し込み26名、キャンセル3名)

・スタッフ:廣川(幹事)、小野(班長)、福山(班長)

・報告:廣川妙子(26年)