ひたすら暑かった、汗が噴き出すように流れた、展望は最高だった、下山後のビールが旨かった!そう、これが真夏の低山ハイクは最後かも知れない。

     ~2023年7月27日(木)、燃えるような鋸山ハイキング~

 

 昨年の秋から2023年度の企画を考え始めて、千葉県の山が少ないなと感じていた。しかし、千葉県は高い山がなく、選択肢がなかった。そこに「鋸山が世界遺産の候補になる」というニュースが耳に届いた。僕は、所属山岳会の関係で20年程前に新年行事で鋸山に行ったことがある。泊り山行だった。山はおぼろげに記憶している程度だ。「千葉県の山」で調べて、山笑(やまにこ)ハイクの候補に挙げた次第だ。新年会だから真冬の行事だった。今回は真夏だ。

 

 

 61日(木)に一人で下々見を行った。久しぶりに乗った京急電車で京急久里浜に着き、10分も歩けば久里浜港に着くだろうと思っていたら、これが着かなかった。それで820分発のフェリーに乗り遅れて、925分発になった。下山後に必ず金谷港の食堂に入ることに決めていたので、このときは車力道(しゃりきみち)を登り、地獄のぞきを見ただけで下り、考えたあげく、金谷食堂に入り、刺身3点盛りでビールを飲んで帰りのフェリーに乗った。この手抜き下々見は後で大いに反省した。


   鋸山の山頂で集合写真            地球が丸く見える展望台        採掘跡で上空を眺める

 722日(金)に下見を行った。本来は21日(木)に行く予定だったが、小雨模様の予報だったので22日に延期とした。京急久里浜759分発のバスに乗り東京湾フェリーへ。バスは89分に港について、820分発のフェリーに十分間に合った。下々見のときにも感じたのだが、このフェリーはどうもゴルフ客が対象らしい。往復1,600円で、距離にしたって約15km程度のようだが、実に居こごちがいいのだ。このときは、スタッフ2人だったので、大汗をかきながらも予定通りに歩き、1245分には保田駅に着き、13時過ぎの電車に乗って、サスケ食堂に入ろうとしたら大変な行列で早々にあきらめて、金谷食堂に入った。1430分のフェリーに乗ることができた。

 

 

 さて、この企画は集客に苦しんだ。これまでハードな企画では(予想通りに)集客が悪かった企画はあるが、軽いハイキングで(予想に反して)集客に苦しんだのは初めてのことだった。原因は分析済みだが、その一つは「真夏の低山ハイク」であることだろう。それでも14名の方に申し込んでいただいたので、スタッフ2名で実施することができたので良しとしよう。

       クサギ

内房線の電車(郡司さんらしい写真) 

秋を思わせる背景、ここを過ぎると日本寺は近い(葛西さん)


 27日(木)、825分発のバスにスタッフ含めて7名の方に乗っていただき、850分のバスに残り6名が乗車した。残り2名はJR内房線浜金谷駅に1011分に到着するのだ。金谷港にフェリーが近づくと、横たわったノコギリが目前に迫って来る。1010分にフェリー港を出発した。この時点で何もしなくても外にいると汗が出た。途中、寄り道予定の「金谷食堂」の説明をしてから浜金谷駅へ。ここでお二人が合流し、開校式を行った。

 

 全15名集合し、ゆっくり班8名と、それ以外の班7名に分かれた。観光センターに寄って地図をいただき、少し先の肉屋さんの前を通り「評判のコロッケ屋さんらしいです」と説明したら、何と次々とコロッケを買いに入られたのには驚いた。しかも、ほとんどの方は休憩中に食べてしまわれたようだった。車力道と観月台(かんげつだい)コースの分岐点で小休止し先に進んだ。この付近から、山道っぽくなって来るので、汗も噴き出してきた。車力道上部分岐に着く前に東京湾が良く見えるベンチがあるのだが、ここでみなさん、われ先に腰をおろして休まれた。Tシャツはもちろん汗びっしょりだが、この日は山ズボンも膝を中心に汗染みができていた。


瑠璃光(るりこう)展望台からの地獄のぞき  瑠璃光展望台からの地獄のぞき  百尺観音からの地獄のぞき(撮影は小野)

 励まして歩き始めると房州石(ぼうしゅういし)の階段、安全パイプの階段が登場し、さすがにきつくなってきたようだった。やっと「地球が丸く見える展望台」前の休憩所に着いた。ここで後続を待ち、体力的にきつい方は、鋸山の往復をやめて待機していただくことにしたが、待機されたのは2名のみで、11名は鋸山を往復された。みなさん、ペースはガクンと落ちて遅くなったのだが、ばててはいないようだった。鋸山の山頂で元気な顔で集合写真を撮って待機場所に戻って、「地球が丸く見える展望台」に登ると、みなさん感激すること、すること。大人気だった。疲れなど見えなかった。

 

 

 さて、ここからが本番だ。そして、「昼食はあと何分で食べられますか」と質問が出てきた。分岐まで下って、大規模な採掘跡を見上げて、しばらく歩くと、金谷港に下る道を右に見送りいよいよ最後の登りだ。ここで少し遅れる方が出た。日本寺(にほんじ)の拝観所で拝観料700円を払い、百尺観音の下のベンチで予定より早めの昼食を取ることにしたが、瑠璃光(るりこう)展望台でも15分休むことにしたので、15分休憩とした。そして、幹事は引き返し、スタッフと相談して、先に瑠璃光展望台と地獄のぞきに行くことにした。しかし、百尺観音の下で上を見上げると地獄のぞきの突端が見えるのは初めて知った。後で参加者が、地獄のぞきから下で休憩していたスタッフが見えて手を振ったと教えていただいた。その写真をお見せしよう。

 地獄のぞきの横の山頂展望台

   日本一の大仏様(31m)

 

 

 

一瞬どこに来たかと思う世界だ。採掘跡の底から天空を望む(葛西さん)。


 瑠璃光展望台に予定より15分遅れて到着し、出発は予定より10分遅れとなった。ここで154分保田(ほた)駅発の電車にできれば間に合わせたかったので、考えたあげく、千五百羅漢(せんごひゃくらかん)コースはスルーして大仏様に直行するコースを歩くことにした。多分、これで無理をせずに1445分頃に保田駅に着けるだろうと。地獄のぞきは大人気だった。山頂展望台も人気だった。暑くても汗をかいても「地球が丸く見える展望台」と「地獄のぞき」は人気がある。

 

 幹事もやっと気が楽になり、幹事を含めて13人で下り始めた。意外に楽な道を20分弱で大仏様に到着した。この大仏様は高さ31mあるそうだが、もちろん、房州石製だ。1783年に建造されて昭和の時代に補修もされたそうだが、先の2つの感動が大きすぎるのか、みなさんトイレに急がれた。ここでスタッフが2名で追いついた。

 

 

 145分に出発した。722日の下見ではスタッフと2人で保田駅まで40分かかった。この日はそれをベースに50分見込んでおいた。さて、結果はどうだったか。先頭はやはり1445分頃だった。154分の電車に乗り、車中でJRで直帰されるお二人を見送り、13人で浜金谷駅へ。金谷港へ歩きながら、途中で「サスケ食堂」をのぞくとすでに営業終了だった。金谷食堂の前で1530分のフェリーに乗る二人を見送り、11名で金谷食堂に入った。山中では少々疲れたような印象だった方もいたが、金谷食堂ではみなさんとてもお元気だった。評判の黄金アジフライを食べる方が多いようだった。汗をかいただけ、ビールも旨かった!


      朝のフェリーの上        フェリーの船室(郡司さん)       まさしく、ノコギリ(郡司さん)

 大変な暑さの中、参加されたみなさん、ありがとうございました。予想しなかったこともありましたが、みなさんのご協力もあって無事に切り抜けました。ご協力いただいた方には感謝、感謝です。真夏の低山ハイキングはこれが最後でしょう。次回の真夏は涼しい山に行きましょう。そう思うと貴重な企画でした。重ね重ね参加されたみなさんに感謝申し上げます。

 

・参加者:13名(申し込み14名、キャンセル1名)

・スタッフ:稲葉(幹事)、小野(班長)

・報告:稲葉(25年)、写真(稲葉、小野、葛西さん、郡司さん)