天気に恵まれ、楽しい参加者と「紫峰」100名山、筑波山を楽しんだ。

 

つくば駅に次々と参加者が到着し17名になった。筑波神社行きのバスにはほとんど一般客はいなかった。9:35頃につくば神社前に到着、トイレに行っていただき、つくば神社に向かった。神社はまだ参拝客が多かった。お炊き上げの煙が充満していた。まだ松の内なのでお賽銭箱もそのままだった。ハイキング客も下見に比べたらかなり多かったのは、天気がいいせいか。神社の脇で開校式。本日の幹事は小野、リーダーは稲葉が引き受けた。

 

 

リーダーが安全注意をしてから本日の予定がタイトなので、すぐに出発した。これは正解だった。今回の筑波山は「山笑(やまにこ)プラス」なので「ゆっくり歩き隊」の編成はしない予定だったが、「ゆっくり歩きたい」方の希望があり全体の歩行時間も短いので対応することにした。黄色班は「ゆっくり歩きたい」ということでゆっくり歩いたようだ。リーダーの赤班はいつもの山笑(やまにこ)ペースで歩き始めた。休憩すると幹事の青班が2分遅れくらいで到着する。追われるように赤班がスタートする。この繰り返しだった。


     黄色班の集合写真            赤班の集合写真           青班の集合写真

常連の最年長の方が風邪で体調不良、スタート後に服装調整の時間を設けたにもかかわらず、防寒着を着過ぎて途中で一枚脱いで遅くなった方もいた。山道が左に(西に)大きく曲がってケーブル軌道を越え、スギの巨木が見え始めた頃から、「筑波山、なめてたね」という声が上がり始めた。御幸ヶ原(みゆきがはら)直下の長い階段が始まると、遅れ気味の方が増えてきた。正月の影響もあるのだが、確かに結構きついコースだと思う。休憩したそうな方がいたので、5分程度休憩しても帰りのバスには大丈夫だろうと判断して休憩を追加した。その直後に御幸ヶ原に着いた。

 

 

御幸ヶ原の茶屋はすべて営業していた、10日はまだ松の内ということだろう。小休憩して男体山に向かった。疲れが出てもっと休みたい方もいるのだが、そこまで休むと確実にバスに遅れるので、「10分で着くから山頂で休みましょう」といって歩いていただいた。ちなみに17名中、2名は男体山をパスした。ここでも最後の岩場を登るときに注意をした。男体山の岩は滑りやすい。下見の1226日は寒さに震えたが、本番は温かった。神社で安全祈願をして御幸ヶ原に下った。聞く所によると特別な思いで願いを込めて参拝された方もいたようだ。ご運を祈りたい。下る途中で「ゆっくり歩き隊」と出会った。時間差は15分で、この時点で14時のバスには間に合わない。したがって、急がずにゆっくり下ることを確認した。帰りのつくばエキスプレスの中で、ショートメールで黄色班は全員が15時のバスに乗ったことを確認した。


       ガマ岩                 裏面大黒               胎内くぐり

下って、トイレの案内、30分後に集合を指示して昼食休憩。山頂の茶屋は団体客が多いそうで、翌11日はけんちん汁を50人前注文する団体が入っているといっていた。危なかった。昼食休憩は11:5012:20とした。参加者のみなさんはほとんどが、スタッフが下見で入った店に入ったようだ。リーダーは外で食べたので寒くて、横の店でコーヒーを飲んだ。どの店も混んでいる、さすがに松の内の晴れ間だ。昼食休憩中に黄色班の女性が一人、早めのバスで帰りたいといわれるので、リーダー班に入っていただいた。この方はいつも「ゆっくり歩き隊」を希望されるのだが、リーダーと歩いて遅れることはない。まさしく「ゆっくり歩きたい」方なのだ。

 

 

1220分に赤班は全員集合、最初に紫峰(しほう)スギを見に行く。往復3分もかからない。巨大なスギでしかも立派な枝振りだった。追加のメンバーを一人加えて合計8名でまずは紫峰スギを見て、それから女体山に向かった。下見のときと比べて格段に温かい。ツルウメモドキを説明したが、みなさんあまり関心がない。その一方で、午前中、ゆっくり班だった女性に「アカガシの葉ですか」と聞かれ、なるほど「ゆっくり歩き隊」ではそのような解説もしたのかと思った。女体山に着き、手を合わせた。それからお決まりの集合写真を撮った。後続の幹事班を待ち、集合写真を撮ってから出発した。


    御幸ケ原コースの大スギ             紫峰スギ           秋葉原での新年会

 「がま石」、「北斗岩」、「裏面大黒」、「出船入船」、「胎内くぐり」「弁慶の七戻り」等の奇岩が次々と登場する。「がま石」とはがまに似た岩だとわかる。北斗岩は正直わからない、胎内くぐりも意味はわかる。弁慶の七戻りはあの弁慶が通過するのを躊躇したほど今にも落ちそうな岩が頭上にある。あちこちのパワースポット流行りにあやかって、奇岩をパワースポットにしたもののようだが、それなりに面白く楽しい。と書くリーダーも通過は2回目なのだった。

 

 

弁慶の七戻りまで奇岩を鑑賞して歩いた。弁慶茶屋跡には1315分頃だったか。少し休憩して1345分頃につつじヶ丘着と推定した。ほぼ時間通りである。少し歩くと眼下につつじヶ丘が見え始め、予定通り1348分頃に到着した。トイレを済ませ、缶ビールを買って待っていると、1353分頃に幹事班が到着した、こちらも想定通りだが、少し遅れた。その理由は足を滑らせた方がいたためのようだった。14時のバスに参加者13人、幹事とリーダーが乗った。残るは参加者5人と久保班長だ。

われわれは予定よりちょっと遅い1511分の快速に乗った。終点の秋葉原で、みなさんを誘って有志で居酒屋に繰り出した。店で乾杯し、リーダーが昨年の参加者リストの整理結果を公表した。2015年から2019年までの全山笑(やまにこ)ハイキングで一番多い参加された方の回数は42回だった。それに続く38回程度の参加者がゴロゴロおられる。この回数は丸5年の数字ではなく、実質3年半程度の間での回数なので少々驚きの数字である。来年の企画表をみなさんに見ていただいた。泊まりのハイキングを増やして欲しいという方もいる。8月に金峰山とみずがき山に行く企画の説明をしたら、行ったことがあるという人もいる。そうなのだ、みなさん良くご存じで経験が豊富なのだ。リーダーが今年も「とことん楽しいコースを紹介します」というと「とことん楽しみましょう」と返された、山笑(やまにこ)会の2020年の船出であった。

 

(報告 稲葉 力)