ちょうど晴れ間に恵まれたハイキングだった。駿河湾の上にかろうじて富士山が見えた。快適な歩きが楽しめた西伊豆企画だった。~2023年2月9日(木)~

 

 


       金冠山の小野班            金冠山の福山班          金冠山へ向かう小野班

 早朝、家を出るとやや強めの北風が吹いている。これから向かう西伊豆も寒いのか?良く考えれば富士山に掛かる雲を風が一掃してる?など思いは巡る。さて、集合場所の修善寺駅の改札をスタッフと一緒に抜けると数名の参加者がすでに到着しているではないか!

その中に常連のおひとりではあるが、今回名簿に確かお名前はないような?という方も居る。ご本人は申し込んだ(予定に入っている)つもりのようだった。特に問題もないのでそのままご参加頂いた。嬉しい誤算だ。あっという間に参加者全員揃い、予定のバスに乗車した。

 

 今回登るのは達磨山を初めとした西伊豆山稜の最北地点の約10km。この山稜を踏破すると約43kmとなるのだ。スタートのだるま山高原レストハウスBSからゴールの大曲茶屋BSまで約13Kmの標高差は大したことはないのだが、長い距離を歩く健脚者向けの企画だ。この企画に参加される方々はこれくらいでは驚かない強者揃いだ。西伊豆と言えど、冬は甘く見ちゃいけない。幹事が大分前に来た1月はガッツリ雪山。下下見の12月は普通の冬山だが立っているのも大変な強風、1月の様子見では雪山、2月の下見は雪が解けて泥だらけの嫌な状態の登山道。さて今日は、西伊豆はとても穏やかで快晴ではないが日も射して暖かい。残念ながら富士山の絶景はうっすら見える程度。横山大観が描いた富士山はこの場所(だるま山高原レストハウス)からだったらしい。全員で記念写真を撮ってスタートした。


     達磨山の小野班           達磨山の福山班          達磨山へ頑張る

 登山道は泥も程よく乾いて歩きやすい。最初はまるでゴルフ場のフェアウェイさながらの防火帯を歩き金冠山(きんかんやま)へ。ここからの眺めが駿河湾を挟んでの富士山の絶景だ。しかしうっすらとしか見えなかった。少し残念だが、それでもみなさん、富士山の裾野に広がる沼津市街等を眺め写真を撮ったり、半島の北方地からの様々な眺めを堪能し集合写真を撮って次へ向かう。一旦、下って戸田峠(へだとうげ)を経て今回のメインの達磨山を目指す。

 

 この山稜は西伊豆スカイラインという車道と並行しているので峠では一旦車道へ出る。そしてここからまた登山道へ入るのだが、今度は階段が続く。幹事は参加者に案内メールを出すときに危険個所はゼロとは伝えたが、階段があることは伏せておいた。最初から階段が続くと知ると気持ちが萎えるかと思ったからだ。ご存知の方も居ただろうが、心して登っていたようだ。防火帯の歩きやすい綺麗な道を歩いて「楽勝!楽勝!」と思っていらした方もいたようだが、階段が続く尾根を見て・・・・。


   そろそろスタート          準備万端、さあ行こう           軽食タイム

 今回の幹事、スタッフは女性二人。予め打合せをし、幹事班、スタッフ班の順、班が離れないようにする。どうしても遅れた方がいた場合等細かく決めていた。

 

 戸田峠から階段を上り進めていくと一旦車道に出る。これから歩く尾根、歩いてきた尾根道が良く見えるのだ。前半は登り階段が続くのだが、みなさん黙々と登っている。ある程度の標高で後ろを振り返り歩いてきた稜線、駿河湾、太平洋、眼下の戸田港を眺め、呼吸を整えてまた黙々と登る。その時、スタッフ班が若干遅れていて幹事は気になっていた。途中、小達磨山という視界の無い低木に囲まれたピークがあるのだが、一つの目安だ。更に着々と登ってあと少しで達磨山山頂というところで、少し遅れ気味だったスタッフ班がなんと幹事班に追いついた。予定よりも遅れたが、風も殆どないので山頂で昼食タイムとした。約20分の休憩だが、遅れていること、じっとしているとやはり風も冷たいので寒くなることを考えて準備が整い次第スタートということにして休憩。


     小野班の集合写真         福山班の集合写真       いずれ古稀のわたしのために

 ボチボチみなさんザックに荷物を入れて準備をされている。山慣れしている参加者のみなさんは素早く昼食も済ませるのだ。みなさんの和んだ笑顔に嬉しくなり写真をパチリ。さぁ出発とした。あとは下るだけなのだ(上りもある)が、二つのピークがある。下りもやはり階段の尾根道が見えて、隣の車道から登山道への入り口も見える。階段を避けて「迂回の車道を歩いてもいいですか?」と言われて幹事はすかさず、「ダメです!」と言った。参加者も半分は冗談だ(笑)。

 

 次にくるピークは「古稀山」(こきやま)古稀の年に来る方も居るようだ。集合写真は撮るが、折角だから記念に表示板と写真を撮りますよ、と言うと未来の古稀の自分のためにとおひとりが手を挙げて記念撮影、パチリ。それを過ぎると、伽藍山(がらんやま)というピークがあるのだが、表示板は何と車道脇にあるのだ。


これからスタートのレストハウス    かろうじて見えた富士山の頭      福山班、もぐもぐタイム

 何でこんな車道にあるのかみんなで笑いながらBSに向かって下る。途中山道にも入るのだが大半は車道歩きだ。舩原峠を過ぎ、まだまだ舗装路歩きだ。最後のこの歩きが実は一番疲れただろうと思う。BS到着予定時刻よりも15分ほど早く到着した。

 

 歩く速度というのは人それぞれ違うが、幹事の歩く速度が速いためどうも後続のみなさんも遅れまいと無言で歩かれたようだ。申し訳なかったが、でもそれだけの力がある健脚のみなさんなのだ。お疲れ様でした。

 

 今回もご参加頂いたみなさまには深く感謝しています。

 

どうもありがとうございました。

 

・参加者:17名(申し込み17名、キャンセル0)

・スタッフ:小野(幹事)、福山(班長)

・報告:小野梨香(30年)