良い天気に恵まれて、岩場にへばりついた人も、陽だまりコースを歩いた方も、

    それぞれに楽しめた一日だった。来年も楽しもう! 

         ~2022年12月24日(土)~

 

 山笑(やまにこ)会の元々の2022年度企画一覧表には、12月の「四阿屋山」は入ってなかった。「金勝山・官ノ倉山」が入っていた。「金勝山・官ノ倉山」には2022年の1月頃に下見に行き、寒い時期の軽いハイキングに適していると考え採用したのだ。12ヶ月の企画で変更したのは、12月と2月だけだ。918日に「両神山」の下々見を計画して、これは結局928日になったのだが、両神山周辺の地図を眺めていた。両神山荘に電話をかけると、女将が出て「コロナで休んでいたが、そろそろ再開する」という。「921日には再開するよ」という。それで928日の朝、顔を出して挨拶し、下って缶ビールを買って、119日(水)の予約をした。


     展望台の久保班           最初の登りの幹事班          下る途中の小野班

 928日の両神山の下見では1510分「薬師の湯」行きのバスに乗れず、1720分のバスに乗った。乗り継ぎの薬師の湯バス停で、両神山日帰りでは、本番でも「薬師の湯」に入るのは厳しいなと思い、薬師の湯に近い「四阿屋山企画」が浮上したのだ。「埼玉県の山」を見ると「つつじ新道」を紹介していた。「垂直岩場云々」とあったが、一般ハイキングコースなのでもちろん、何も気にしなかった。他の山と違って、僕自身も四阿山(あずまさん)なら知っているし、登ったこともあるが、標高もずっと低い、四阿屋山は知らなかったし(標高770m)、登ったこともなかった。それで、1011日(火)に西武秩父駅から小鹿野町のバスに乗り、薬師の湯で下車、大堤(おおつつか)BSまで30分歩いた。


  一番最初に取り付いた小野班長         3番手、4番手かな        これは誰かな、一番難しい場所だ

 バス停そばの登山口から約30分歩くと岩場の直下に着き、山居(さんきょ)方面に向かう迂回路との分岐がある。岩場に着いてすぐに取りついた。ガイドブック通り、下3mはクサリ付きの緩い岩場で、その上はおよそ4mほどの斜度70度程度の岩場がある。手がかり、足がかりが少ないので、基本的にはわずかな足がかり・手がかりを頼りにロープで体を引き上げて登る。登った結果、これまで山笑(やまにこ)会の企画で、自力で岩場を登れた方は問題なし、人の手を借りた方は難しいだろうと判断した。くだんの岩場を通過すると緩いクサリ付きの岩場が5分ほど続き、足場の安定した場所に着く。振り返ると武甲山を中心とした山々が美しい。鳥居山コースを下って薬師の湯に直行すると残念ながら定休日だった。売店にはビールがない。持参した缶ビールを飲んでバスを待ちながら善後策を考えた。


  岩場を通過した全員でばんざ~い   四阿屋山の山頂で集合写真(幹事班)   四阿屋山の山頂で集合写真(久保班)

 月が変わった10月、折角なので、岩場を登るのが難しそうな方は、岩場手前から「迂回コース」を歩いていただこうと、岩場の再登山と迂回コースの調査に向かった。やはり、薬師の湯から大堤BSまで歩いた。まず、岩場に取り付いた。上まで登ってそれから下ったが、途中で、あきらめたとばかりに下るのは、安全策ではないと判断したので、岩場の下でご自分で判断して「迂回コース」に回っていただくことにした。そして、全くの最初から岩場に行かないコース(薬師コース)も作ることにした。合計3コースとなった。したがって、班長が1名増えた。岩場の迂回コースは、途中「展望台」もあり、山頂の往復の岩場もあり、ハイキングには適したコースだと思う。このときの下見では、食堂に入り評判のそばを食べ、ビールを飲んだが温泉には入らなかった。下見、本番用に休憩所は確認した。四阿屋山に決定した経緯は以上のようなのだ。下見に関してはここでは書かない。


      山頂からの両神山         最後の急坂を行く福山班         四阿屋山山頂の小野班

 本番は、薬師の湯から「薬師コース」を歩く班は、820分発の小鹿野町営バスに乗った。約50分かかる。岩場班は、ジャンボタクシー2台に分乗して、825分に出た。薬師の湯でトイレを済ませて大堤BSに到着は9時過ぎだった。開校式で「つつじ新道コース」の説明をして912分には出発した。小野班が先頭でメンバー5人、幹事班も5名、最後尾の福山班が2名だった。福山班長は班長デビューだった。久保班は、薬師の湯から4名で出発した頃だった。もともと22日の予定だったが、21日の深夜から22日未明にかけて「雪か雨」の予報で一週間ばかりさんざん迷ったが、24日に延期した。参加者が減るので苦渋の決断だったが、延期して正解だった。絶好の天気に恵まれた。

 

 

 幹事としては短い期間に4回目となる歩き慣れた道だった。針葉樹林帯なのでときどき陽が射す程度だったが、ゆっくり歩き、体が温まったころに「迂回路」との分岐に着いた。ここでメンバーの入れ替えがあり、1名は迂回路に回り、1名が岩場チャレンジとなった。迂回路コースは2名となった。小野班が岩場に取り付くのを遠目に見ることができた。4回目にして初めて、人があの岩に取り付く姿を見ることができた。岩場の上部に足がかりがほとんどない場所があり、そこでやや難航している感じがあったが、みなさん無事に通過できているのを見て安心した。わが班の順番が回って来たので、6名とともに(1名増えた)上部の岩場の直下で上を見ながら声をかけて、待った。意外と寒くなかった。わが班には「やめておこう」という方が2名いたのだが、お二人とも、どうやら無事に突破し、特に歓びが大きかったように思う。952分に取り付き、1028分に全員通過できた。ほぼ予定時間通りだった。


   岩場通過して安心の幹事班              観景亭            観景亭からの四阿屋山

 幹事が予定した休憩場所に到着して、全員でバンザイの記念写真を撮り、小野班は山頂に向かった。幹事班は少し、休憩してから出発した。脱力した幹事も、山頂までやせ尾根が続くので気が抜けない。ただし、このやせ尾根は眺めがいいので救われる。途中で、朝、大堤BSであった単独行の女性が下って来た。かなりのベテランだと思った。しばらく待っていただいた。四阿屋山直下の分岐に着くと、小野班が下って来た。幹事班が交代して登る。本日最後の岩場となる。山頂からは11月に登ったばかりの両神山の展望が素晴らしい。918日には両神山は良く見えなかった。山頂は狭いので、次に登って来た方々と交代して下ると久保班が登って来た。分岐まで下り、クサリ付きの山道を下っていると、福山班が登って来た。ちゃんと展望台を経由したようで、満足されていた。

 

 

 分岐から10分もかからず、両神神社奥社に着く。今回は陽当りが悪いが、ここで軽食休憩とした。幹事班が着くと小野班がスタートし、久保班が着いたので、幹事班もスタートした。今回は下見では上がらなかった観景亭にも上がって、四阿屋山の姿を見ることにしていた。鳥居山コースは、まるで枯れ葉の絨毯のようなコースで枯れ葉を踏み分けて歩いた。地面が凍結する時期には厄介な枯れ葉だが、今の時期は面白い。途中、送電鉄塔があり、管理のために周囲の樹木を伐採しているので展望がいい。左に両神山の右端と天理岳、鉄塔の向こうに二子山、その右には異様な山容の白石岳が見える。絶景なのだ。絶景ポイントを過ぎると次は観景亭となる。


  両神神社(両神山の神社とは別)           薬師堂           観景亭で記念写真(福山班)

  実は観景亭に上がるのも初めてだった。上は展望がよく、さっき登ったばかりの四阿屋山がきれいに見える。標高も低いので、感嘆するような眺めではないが、4回目で初めてみるので安堵する眺めだった。薬師の湯に向かって、時間的に余裕があるので、両神神社を拝んで、薬師堂にも寄り、ゆっくりと薬師の湯に着いた。13時だった。こうして、2022年山笑(やまにこ)会の最後の企画が無事に終了した。幹事、脱力の企画であった。(稲葉)

 

 

 参加して下さったみなさん、ありがとうございました。これで2022年の企画は25回(臨時が1回)すべて実施することができました。毎回、参加して下さるみなさんのご支援の賜物です。2023年も楽しみましょう。                            山笑(やまにこ)会スタッフ一同

 

 

・参加者:16名(申し込み25名、延期によるキャンセル3名、その他のキャンセル6名)

・スタッフ:稲葉(幹事)、久保(班長)、小野(班長)、福山(班長)

・報告:稲葉(25年)