梅雨の合間に宝登山アルプストレイル実施!楽しいひとときを過ごしました。

 

 7月9日を雨のため中止し、10日へ延期。当初16名の申込を頂いておりましたが、急遽、都合が悪くなり8名の取り消しがあり、8名になりました。又更に、当日1名の取り消しがあり、7名の参加になりました。1班体制にし、班長とサポートの2名で、参加者をサンドし、ご案内させて頂きました。当日は雨が降りそうであまり降らない天気でした。野上駅の入り口のところに、燕が巣を作っていました。6月8日の下下見時には巣を作り始めたところでしたが、すでに雛が数羽巣の中いました。しばらくすると巣立ち、東南アジア(フィリピン・マレーシア・インドネシアなど)へ渡りをします。又、駅の所に、宮沢賢治の歌碑があります。宮沢賢治も盛岡高等農林学校2年、20歳の時、大正5年9月に地質調査研究の為、秩父を訪れ、7日に野上駅(当時、本野上駅)から帰郷しています。我々が最後に見学する岩畳を訪れたとあります。

 

 野上駅から萬福寺を目指します。途中、ノウゼンカズラ、タチアオイ、太田道灌の秘話のある八重のヤマブキ、アナベル、カシワバアジサイ、ムクゲ、ハルシャギク、オオキンケイギクなどが花を咲かせていました。萬福寺で衣服の調整、体調確認、給水を行いました。萬福寺は真言宗智山派の寺で、ガラス障子に、丸に桔梗の家紋があります。太田道灌の家紋です。太田道灌にゆかりのある寺でしょうか。丸に桔梗の家紋は摂津源氏の流れをくみます。庭にサツキ・ナンテンの花がまだ残っていました。


      宮沢賢治の歌碑            八重咲のヤマブキ            太田道灌の家紋

 寺を出て少し歩くと、ユズリハが植えられていました。黄色くなった古い葉がまだ少し残っていました。代々子孫が絶えないという縁起の良い木です。登山道入り口から落葉広葉樹の森の中へ入ります。少し水の流れにより、V字型にえぐられている登山道を登ります。ダイコンソウ、ハエドクソウなどが花を咲かせていました。20分ほど登ると稜線にでました。

 

 稜線で給水休憩をとりました。コナラ、ホオノキなどの落葉広葉樹が茂り、夏でも比較的日陰で、風通しのよい稜線を天狗分岐、氷池分岐、野上峠、小鳥峠を経由し、奈良沢峠を目指しました。熱中症予防のため、天狗分岐、氷池分岐で給水休憩をとりました。途中、沢山のタマゴタケが姿をあらわし、目を楽しませてくれました。幼菌の白い卵の状態から少し顔を出したもの、まだ傘が丸い状態のもの、完全に傘を開いたものまで、様々見ることが出来ました。中には齧られたような跡のあるものまでありました。サジガンクビソウがつぼみを付けていました。茎、葉に沢山の毛がありました。ヒヨドリバナがつぼみを付けていました。ムラサキシキブの花は終わっていました。ホオノキが数箇所群生していました。ホオノキは下から見上げると大きな葉がきれいでした。


         宝登山、山頂下の階段                     山頂での集合写真

 奈良沢峠で給水休憩をとりました。ここから、登りになります。最後、山頂手前は急な階段の登りになります。ストックを使用される方にストックの準備をして頂きました。6月8日下下見時は奈良沢峠のカラムシの葉にフクラスズメの幼虫がいました。今回は見ることが出来ませんでした。残念です。フクラスズメの幼虫は危険を感じると、頭を持ち上げ、頭を左右に振ります。

 

林道を上り、宝登山下(登山道の入り口)を目指し、20分程度歩きました。途中、マタタビの葉がまだ白くなっていました。又、虫こぶを付けていました。ガマズミが小さな実を付けていました。タマアジサイの花が弾けていました。登山道の入り口にタマゴタケの説明板がありました。説明板には誤食に注意するよう書かれていました。毒キノコでも、一度は食べることができます。(?) 5分ほど急な階段を登ると稜線にでました。

 

ここで最後の給水休憩をとり、宝登山山頂手前の急な階段にそなえました。急な階段などを20分程度登り、宝登山山頂に到着しました。宝登山山頂の標識で集合写真を撮り、昼食としました。フィジカルディスタンス2mの間隔をあけ、各自手・指を消毒し、昼食をとって頂きました。雲が出ているため、秩父の街並みは見えるのですが、両神山、武甲山、浅間山は顔を出してくれませんでした。

 

 

昼食後、宝登山奥宮を参拝しました。宝登山奥宮には神武天皇、山の神、火の神が祀られています。又、日本武尊が東征の際、山頂へ向かっている途中、猛火に遭い、動けなくなったとき、巨犬があらわれ、火を消し、無事に山頂へ導きました。このことから、「火止山」と名付けられ、のちに「宝登山」となったという話は有名です。又、奥宮の社の千木は外削ぎになっています。外削ぎになっているのは男の神様が祀られているとの説があります。


        タマゴダケ                オカトラノオ             アキノタムラソウ

 次にロープウエイ宝登山山頂駅でWC休憩をとり、宝登山神社本社を目指し、下山しました。ロープウエイ宝登山山頂駅の広場にはオオバジャノヒゲが花を咲かせていました。

 

レストランの横の階段をおり、林道に出ました。なだらかな林道を歩き、宝登山神社本社に到着しました。途中、オカトラノオ、ネジバナ、アキノタムラソウ、ウマノミツバ、キツネノボタン、タケニグサなどが花を咲かせいました。ツリバナ、オトコヨウゾメが実をならせていました。

 

宝登山神社本社を参拝しました。秩父宮お手植えのイチョウがありました。日本武尊が宝登山へ登る際、身体を清めた玉の泉を見学し、天満・天神社、寶玉稲荷神社の横を通り、長い急な階段を下り、玉泉寺入り口の天井絵、欄間を見学し、長瀞駅を目指しました。玉泉寺の庭にクチナシの花の香が漂っていました。

 

 

長瀞名物天然氷のかき氷の阿佐美冷蔵の横をとおり、長瀞駅に到着し、長瀞マップを参加者へ配布しました。参加者一人が長瀞渓谷「岩畳」を見学したことがあるということで、先に帰られました。残り全員で、長瀞渓谷「岩畳」を見学しました。


          これがポット・ホール                   岩畳の上から「オーイ!」

 白鳥岩を見学の後、岩畳の上へ登り、ポットホール探しながら岩畳の上を歩きました。

対岸に、秩父赤壁が見え、そこに明神の滝が落下していました。小さなポットホールを1個見学した後、大きなポットホールの所に到着し、見学しました。荒川をゴムボートが下ってきました。みんなで手を振りました。又、秩父赤壁に夫婦の滝が落下しているのが見えました。岩畳にはコマツナギ、ヤブカンゾウが花を咲かせていました。

 

長瀞駅に14:25に到着しました。予定よりも30分程早く解散しました。有志で、きそば「むらた」で阿佐美冷蔵の氷を使用した「かき氷」を食べました。

 

予備日での実施及び天気が不安定の中、ご参加して頂きました皆様、有難うございました。(報告:久保雅春)