次々と氷の芸術が現れた。不思議な不思議な造形だった。犬目丸に着けば、

ポカポカ温かく、雪の少ない富士の展望を楽しんだ。最後の意外な山道も「た

てる家」の振り返りも楽しかった!~扇山シモバシラハイキング~

 

当日鳥沢駅の天候は快晴で氷点下と冷え込む。前日深夜より特に冷え込み、シモバシラのシモバシラが期待できそうだ。2回に分かれてタクシーで梨ノ木平バス停へ移動。コース説明、安全注意、コロナ対策の協力要請をした後、各班に分かれて登山開始。この辺りは県有林。山梨県の森林面積は県全体面積の78%、県有林の面積は森林面積の45%を占める。県有林は明治44年に累年の水害被害をみて、明治天皇から御下賜されたものだ。

 

 

歩き始めるとマツカゼソウの群生があらわれた。皆でマツカゼソウの葉っぱの香を嗅いだ。マツカゼソウはミカン科の植物で油点があり、香が強い。昔、本の栞にして、シミを防いだり、宝石の虫よけにしたりしていたそうだ。シモバシラが群生しているがまだシモバシラのシモバシラは見られない。奥宮祠の手前で、参加者の方がシモバシラのシモバシラを発見。皆で観察、写真を撮った。奥宮祠で給水及び衣服の調整の休憩をとった。奥宮祠は山の神社と書かれていた。里宮は大月市富浜町鳥沢にあるらしい。主祭神はオオヤマツミノカミ。イザナギノミコトとイザナミノミコトの間に生まれた神様。コノハナサクヤヒメの父。山をつかさどる神。

 


   よく見かける形だが大きい        これも良く見るが大変美しい       これはまさに芸術品だろう

休憩の後、しばらく登るとシモバシラのシモバシラがいたるところで、見られた。屏風型・うず潮型・ワニの口型・初詣型・王冠型など色々なシモバシラを観察したり、写真を撮ったりしながら大久保のコルに到着した。大久保のコルで休憩をとった。左へ行くと百蔵山山頂、右へ行くと扇山山頂。3年前の1212日に、山笑(やまにこ)会で扇山から百蔵山へ縦走した時、偶然シモバシラのシモバシラに遭遇した。今回は1222日と10日遅い。今回の下見の1215日は扇山山頂の近くで少し見られた程度であったが、本番1222日には沢山のシモバシラのシモバシラが見られた。シモバシラのシモバシラは条件が揃わないと見られない。素材であるシモバシラが生育していること。シモバシラの根が水分を保持していること。地表近くが氷点下になること。雨・雪が降らない事。風が強くない事。シモバシラの茎が壊れていない事等。今回、沢山見られてよかった。

 

 

少し登り、扇山山頂に到着。天候も良く、扇山山頂から富士山と杓子山と御正体山などの山並みの展望を楽しんだ。ヤマハンノキも葉を落としていた。マユミがまだ赤い実を付けていた。アカマツがマツボックリを落としていた。2日後にクリスマスイブ、参加者へマツボックリのクリスマスツリーの作り方を紹介した。次に犬目丸へ向け出発した。三境分岐・犬目丸分岐を経由し、犬目丸に到着。富士山・倉岳山・高畑山・大野貯水池を見ながらコロナ対策をとり、昼食をとった。仮設トイレを設け、トイレを参加者全員に済ませて頂いた。

 


      水場に向かう1班         ベンチで富士山を見る1班と2班     シモバシラを観察しながら歩く2班

昼食の後、犬目バス停を目指した。犬目バス停近くには寶勝寺があり、沢山の桃太郎伝説の幟がたっていた。桃太郎伝説に思いを馳せた。寶勝寺当たりで、葛飾北斎が「富嶽三十六景」を、歌川広重が「富嶽三十六景」を描いたとの説明書きがあった。小高い山になっている太田峠を越し、甲州街道を通り梁川駅に到着した。最後の班も、予定の5分前に、梁川駅に到着した。参加して頂いた参加者に感謝。

 

【参加人数】23名(申込者25名、キャンセル2名)

【スタッフ】久保(幹事)、稲葉、小野

 

【報告者】久保 雅春

 


    扇山山頂での稲葉班(1班)           小野班(2班)            久保班(3班)