まだ早い秋の山を、先頭班は小菅の湯に無事、辿り着き、後続班はギリギリ14時28分発奥多摩行きバスに乗り、「ゆっくり歩き隊」はタクシーに奥多摩駅まで送っていただいた。という3班3様のバラエティハイキングだった。~10月22日(木)~

 

みなさま、本日、正式版と差し替えました。

 

三頭山ハイキングはバスの時間に追われるハイキングとなった。スタッフと参加者は3班に分かれたのだが三班三様のハイキングとなった。基本的には小菅の湯行きの稲葉班、ゆっくり歩き隊、その①小野班、その②久保班である。

 

前日は快晴だった。その晴れ状態が続くことを願いながら当日を迎えた三頭山ハイキングの始まりとなった。予報、予想よりも明るい空の朝となり幹事は少しホッとした。集合場所の武蔵五日市駅に午前8時、集合時間通りに参加者全員が揃った。バス出発までの間に開校式、各自準備をして頂き、いよいよバスの出発、前もって西東京バスに連絡しておいたため増便して頂きほぼ貸し切りとなった。

 

 

都民の森に920に到着、トイレ、登山準備を済ませ各班、順次出発とした。小菅の湯班は三頭山から山梨県側、余沢バス停に1348の小菅の湯行きに間に合うように到着予定だ。一方のゆっくり歩き隊班は1428迄に同じ余沢バス停到着しなければ次の奥多摩駅行バスは3時間以上後なのだ。まずは都民の森入り口から森林館を経て鞘口峠(さいぐち)を目指す。カメバヒキオコシ、トリカブトの花を見ながら、植栽されたドウダンツツジ、サラサドウダンの徐々に進んでいる紅葉を見て歩く。 

 


  鞘口峠で最初の休憩(稲葉班)       三頭山で集合写真(稲葉班)     三頭山で集合写真(久保班、小野班)

 鞘口峠で先を歩く小菅の湯班に追い着いた。ここからいよいよ三頭山山頂を目指す。小休止をして歩き始める。ここでは少し時間的に余裕があり、幹事は気持ちにも余裕が出来た。ゆっくり歩き隊を希望されている参加者を急かしたくない、出来ればゆっくり秋の到来を味わって欲しいのだ。が、幹事は常にバスの時刻が頭をよぎる。ヒトツバカエデの黄色く色づいた葉を見て、ミヤマガマズミの実を見たりしながら山頂を目指す。三頭山という名の通り三頭山にはピークが3つある。都民の森側から登ると東峰、中央峰、西峰という順番でピークを歩く。途中自衛隊の訓練だという一行に出会ったが彼らとは山頂で会うことはなかった。

 

西峰からは天気が良ければ富士山も眺めることも出来るのだが、あいにく雨は降らずともそこまでの景色を見渡せることは出来ず雲の中であった。西峰から先はオマキ平コースとなり余沢バス停を目指すのだ。西峰で昼食となったが、時間を計算すると余り余裕がない。幹事班もスタッフ班も時間を取らないために山名碑前での集合記念写真も両班一緒に撮ることにした。この先は下りとなり参加者も脚が疲れてくることを考えると余裕をもって歩きたい。15分の休憩としたが、集合写真を撮ることにして12分の昼食休憩と3分で写真、準備、1130下山開始とした。

 

2時間50分程で余沢バス停に到着しなければならないのだ。2017年の奥多摩登山地図ではコースタイムは2時間30分とあるが改定20207月版では2時間50分なのだ。山頂から下り始めしばらくは大きめの岩と落ち葉、木の根で歩きにくくまたアップダウンが続く。ここは安全第一で自分のペースでゆっくりと下って頂く。落ち葉でいっぱいの森が広がり道迷いに陥りやすい箇所が何か所かある。足元はふかふかして膝腰には良い道だが、それを楽しむ時間的余裕がない。鶴峠分岐までは安全第一にしたい。 

 


   三頭山山頂で休憩中(稲葉班)     鶴峠分岐に向かう途中(久保班)        もうすぐ鶴峠分岐

 幹事班と後続班は一緒に下るようにしていたので後続スタッフを目視できる範囲で幹事班は歩く。所々アップダウンで見えなくなる場面もあり休憩を取りながら後続班を待つ場面もあった。道迷いにならないためにも後続班を待った。

途中久保班に、どうも脚の調子が悪いという方が出て安全を考え、実は一台(しか居ない)だけ15時に予約しておいたタクシーを使うことにした。タクシーは6人乗りということで6名は15時に余沢バス停に到着を目指すことにした。ここで2班は別々の行動となった。

 

久保班にいた参加者2名に小野班に合流していただきまた歩き出す。参加者もバスの時間は重々承知していたので「間に合いますか?」とおっしゃる方もいた。にっこり「大丈夫。間に合います。」と答えながらも気持ちは焦り時計ばかり見てしまう。そうするつもりがなくても足が早まる。幹事の後にぴったりと歩く参加者、間が少し開いて歩く参加者と足の疲れが出ていると分かる方もいて最後尾を確認しながら歩く。確認はしても頭の中が時間と距離の計算で経験の浅い幹事は参加者に声を掛ける余裕がなく、常連の参加者が遅れ気味の方に声を掛けてくださる(感謝)。

 

みな黙々と歩く。すると遠く見下ろしていた民家の屋根がすぐそこに見えてきた。登山道が終わった。やれやれと思っても、しかし、バス停までもう少し舗装路を歩かなければならない。いざとなったら先発隊がバスに待ってもらうようにするということで、体力脚力に余裕のある参加者が一緒に早歩きでバス停に向かってくださる。まだバスの時刻に少し余裕がある。最後にバス停に到着した参加者も他の方に声を掛けられながら、膝に疲労を覚えながらも最後の頑張りでバス時刻に余裕をもって停留所に到着することが出来た。 


 鶴峠に向かう一行(稲葉班)  鶴峠からオマキ平に向かう階段を下る(稲葉班) 「ほうれん坊」に時間どおりに下山(稲葉班)

 参加者全員で頑張ったのだ。達成感、安堵感、感謝の気持ちでいっぱいになった。みなさん本当に頑張ってくださったお蔭でバスに乗ることが出来た。バスに乗り込むとなんと運転手さんが朝バスに乗車した人数より大分少ないが大丈夫ですか?とお声を掛けてくださった。往路復路でお世話になる西東京バスに前もって連絡をした時に都民の森から三頭山そして余沢バス停に下る旨を伝えてあったのだが、ちゃんと覚えていてくださっていたのだ。なんと親切なことか。しかし本当は余沢バス停で15時発のバスを増便出来ないかと交渉したが、さすがにそれは無理だった。時刻表にないバスは出せないようだ。

 

幹事班が最初に奥多摩駅に到着し、他の方々の到着を待っていると久保班のタクシーが到着、参加者は笑顔で帰途についてくださる。最後に小菅の湯からの稲葉班のタクシーが到着しみなさんさっぱりした風情でタクシーを降りてきた。今回、時間に追われて歩け歩けと、自分の体力以上の歩きを強いられた参加者もいらしたのではないかと思うと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいである。「ゆっくり歩き隊」が、「ゆっくり歩きたかった隊」になってしまった。参加者のみなさんごめんなさい。全員無事に下山出来たことだけは感謝の一言に尽きる。お疲れ様でした。最後に、みなさんありがとうございました。

 

 

・参加者:21名(申し込み24名)

・幹事:小野梨香 (報告)

・スタッフ:久保雅春、稲葉 力