圧倒的に迫る富士山を拝み、温泉で温まる 冬の金時山ハイキング

 

【実施日】2020年2月25日(火)

【参加人数】一般16名(申込者22名、取消6名)

【FITスタッフ】稲葉、槙田、久保(幹事)

 当日早朝、小田急で人身事故が発生し、しばらく運転取り止めとなり、又、ダイヤが乱れ、大幅な遅延が生じた。ほとんどの方が遅刻されました。でも、努力してお越しいただき感謝です。箱根湯本駅発のバスの乗車を2便遅らせ、9時23分に全員乗車しました。このバスは金時神社入口まで行かず、3つ手前の仙石バス停で下車し、金時神社入口まで歩きました。金時神社で開会式の後、各班に分かれて登山開始。先ずは金時神社へ登山の安全を祈願しました。神社参道ということもあり、ヒノキの林道が続きます。左手に坂田金時の碑、金時の手鞠石が出現。少し登ると、明神林道に出会い、横断。

 

 更に、登ると右手に、金時神社の奥の院が現れました。大きな岩の上に、石の祠と大きな鉞が見えました。更に登り、金時宿り石に到着。大きな岩が二つに割れていました。ここは坂田金時と山姥が住んでいたところ。坂田金時は山姥が夢の中で、赤い竜と通じて生まれたとか。こちらで金時宿り石を見ながら休憩。次に稜線(明神ヶ岳分岐)を目指して登りました。途中、天然の椎茸を発見。参加者皆で、観察。金時の宿り石から40分位で稜線に到着。ここから金時山山頂までは少し急な登り。ロープを掴んで登るところもありました。金時山は昔、猪鼻山と言われていました。溶岩の粘性が高いため、鐘状に固まり、猪の鼻が突き出たように、少し急になっています。約30分で金時山山頂に到着。

 


        金時山の集合写真(槙田班)                 金時山の集合写真(久保班)

 山頂には他の他登山者もおり、金太郎茶屋が開いていました。残念ながら金時娘で有名な金時茶は閉まっていました。曇りでありましたが、展望が開けていました。富士山と御殿場の街並み、駿河湾、神山と大涌谷、芦ノ湖と箱根の街並み、箱根の外輪山などが展望できました。昼食をとり、各班に分かれて富士山をバックに記念写真を撮りました。いよいよ、乙女口を目指して下山です。長尾山までは、2回のアップダウンがあり到着。途中、綺麗なヒメシャラの木を参加者と一緒に観察。ヒメシャラは三大美幹木の一つ。他にシラカンバ、アオギリ。比較的大きなブナ、リョウブ、アセビなどが見られました。長尾山で休憩をとりました。周りにハコネウツギ、ハコネダケなどが生育していました。

 

 次に乙女峠へ向け、下山を再開しました。途中、午前中も聞こえていたのですが、自衛隊の大砲の大きな音が近くに頻繁に聞こえました。演習場がより近くなってきたようです。乙女峠に到着。休憩をとりました。明星ヶ岳、明神ヶ岳などの山並みが見えました。下見では明星ヶ岳の向こうに相模湾が見えたのですが、今回は見ることができませんでした。又、展望台からは大きな富士山、中腹に宝永山が見えました。裾野市・御殿場市・小山町の町並みが見えました。乙女峠の名の由来は、昔、千石原の娘が父親の病気を治そうと、峠の先の地蔵堂に日参し、満願の日に父親の病気は治ったものの、娘は雪に埋もれて死んでしまいました。娘の霊を哀れみ、乙女峠と呼ばれているそうです。

 


         金時山の集合写真(稲葉班)              箱根湯寮で食べた「いぶりがっことクリームチーズ」のおつまみ

 更に登山口であります乙女口を目指します。どんどん下っていくと、砂防ダムに出会いました。そこからヒノキ林の中を下ると、乙女口に到着しました。ここから国道を仙石バス停まで歩きました。仙石バス停で、無事に解散致しました。小田急電車が遅延する中、参加して頂きました参加者に感謝致します。

 

報告:久保雅春


           箱根湯寮の中庭                  ヒメシャラの写真を撮る参加者