よもやの小雪がチラつく伊豆ヶ岳山頂、に下れば、ミツマタ、ミツバツツジ、アブラチャン、スミレなどの春爛漫

【実施日時】2020年3月24日(火)

【コース】西武線正丸駅~馬頭観音~正丸峠~小岩山~五輪山~伊豆ヶ岳~長岩分岐~馬頭観音~正丸駅

【集合】 西武線正丸駅9:25

【解散】 西武線正丸駅14時半頃

 

 集合場所の西武秩父線正丸駅に時間通り全員が集合。当日のキャンセルもなく気持ち良いスタートとなりそうだ。お天気は良いのだが風が冷たく強い。簡単に開校式を済ませて青班からスタート。スタートは駅前の横にある階段を下りるところから始まるのだが、これが曲者で斜めに切ってあるため意外と下りにくい。しばらくの間は舗装道路を歩く。この道沿いに春らしくスミレ、ショカツサイ、オオイヌノフグリの群生やら民家の周りにはジンチョウゲ、大きくなったフキノトウ、ミツマタ、シデコブシ、ハナモモ、ハクモクレン等が咲き、いろどり豊かで春を満喫できる道だ。キブシの花、アブラチャンの花、それによく似たダンコウバイの花の話題で盛り上がる。そうして歩くうちに馬頭観音のある登山口へ到着だ。だが登りはここからではなくその先からだ。帰りはこの登山口に戻ってくる予定だ。この舗装道路で歩きの準備体操完了といったところか。

     伊豆ヶ岳での集合写真(稲葉班)

     五輪山で集合写真(槙田班、久保班合同)


 

 すでにこの時点で青班の姿はまったく見えない。緑班(槙田班長)、赤班(久保班長)はほぼ同じようなペースだ。今までの舗装道でも徐々に登ってきたのだが、いよいよ登山道としての登りが始まる。ここから山の神を右手に見ながら標高640mの正丸峠を目指す。仮設の橋を渡ったり、渡渉したりで最後は階段を上り峠に到着する。山の神を過ぎしばらくしたところで、サポーターは青班との時間差を図るため正丸峠に急いだ。青班が休憩していれば集合写真を撮ることも出来るからだ。正丸峠への階段を一気に登るとまだ青班が休憩していたので集合写真を撮った。その後間もなく青班は小高山を目指してスタートした。青班が出発してから約10分程で緑班が到着した。更に数分で赤班も到着した。最後の階段を登り切って参加者はやれやれといったところだ。それぞれの班毎に写真撮影。ここでも日差しはあるが風がどうにも冷たいので長居はしたくない。この峠は昭和天皇、今現在の上皇ご夫妻も立ち寄っているのだ。車道が通っているのでお車で来られて、降り立って景色を眺めたようだ。

      伊豆ヶ岳集合写真(久保班)

        伊豆ヶ岳集合写真(槙田班)


 緑班、赤班も続いて出発し、小高山(700m)を経由し五輪山(770m)へ。この五輪山はもちろんオリンピックの五輪ではないのだが、今年登るにふさわしい名前だ。幹事が準備の時には2020年にふさわしい山に登るのだと計画したルートなのだ。ところが、残念なことに何とそのオリンピックは延期になってしまった。新型コロナウィルスという見えない敵とこの日本、世界中が戦っているのだ。ここで記念すべき五輪山で緑、赤班合同集合写真を撮ることにした。そこにはアブラチャンの花が咲きよく似たダンコウバイの花との違いの説明を班長がする。参加者はなるほどとうなづく。ここからいよいよ少々急登を経て伊豆ヶ岳山頂へ向かう。鎖場の男坂は通行止め、女坂も崩落で通行止め。中間道を歩くのだ。しばらくするといよいよ最後の急登で岩場と木の根で少々歩きにくいのだが参加者は注意深く登り伊豆ヶ岳山頂(850.9m)に到着だ。その時、なんと先頭の青班がしっかり休憩20分を取り下山をするところだった。 

 

 


    下る下る(山頂直下)           仮設の橋を渡る(登り)         ルートを探しながら下る

 山頂は予想通り冷たい強風が吹いている。その割には遠くの景色が雲や霞で見えない。近くの甲仁田山、二子山、秩父の山のシンボルの武甲山は頂きが少しだけ見える。飯能の町や所沢の町の向こうに高層ビル群も見える。蕨山、昨年登った棒ノ折山も見えるはずだがなかなか同定できない。岩陰で防風対策をして休憩。参加者はそれぞれ持っているが希望者に除菌ティッシュを配る。ゆっくりお昼休憩を取り下山開始とする。登ってきた道を五輪山まで下る。緑、赤班はこの下りで時間を掛け安全第一で歩いた。五輪山で来た道とは違う道を下る。この登山道はまずまずの展望。その後胸突き八丁という急坂を下る。やはり木の根がはびこっているので気を付けながらゆっくりと下る。仮設の鉄板の橋を渡り、しばらくすると朝通った馬頭観音の祠のある登山道入り口に戻った。その傍の小さな広場で参加者の体調、ケガ等がないか確認した。ここからは朝通った舗装道路を下るだけだ。また色とりどりの花が咲いている道を歩いて駅入り口で到着だ。なんと先頭班と約1時間の差だった。希望者、有志で正丸駅近くの「田舎大名」という新鮮な川魚のお造りも出す店に集合した。

 

 みなさん、ごくろうさまでした。山笑(やまにこ)会2019年度最後のハイキングでした。

 

 

ダンコウバイとアブラチャンの違いとは

山頂の昼食風景(上)

 

 

 

 

    途中で樹木の写真を撮る(右)


 【参加者】20名(キャンセル7名)

幹事:槙田 幹夫

班長:稲葉 力、久保 雅春

サポーター:小野 梨香

報告:小野 梨香

木蓮の 花ばかりなる 空を見る      夏目漱石

春されば まず三枝(さきくさ)の 幸(さき)くあらば

後(のち)にも 逢はむ な恋(こ)ひそ 吾妹(わぎも)

                      柿本人麻呂