うっすらと霧のかかる中を歩いて山頂に着くと、束の間、晴れ間が広がった。
一瞬、歓声が上がった。ミヤマザクラ、エゾノコリンゴ、シロバナノヘビイ
チゴに疲れが吹き飛んだ。 ~6月23日(木)赤城山ハイキング~
6月23日(木曜)、今回登る山は赤城山。赤城山と聞いて知らないという人は居ないだろう。だが、赤城山というピークはなく、関東地方有数のカルデラ湖を含む、カルデラを持つ複成火山なのだ。その外輪山の一つで最高峰の黒檜山(1828m)が今回目指す山だ。ルートは人がほとんど登らないルート、花見ヶ原キャンプ場の登山口から登り、山頂へ、駒ヶ岳を経由して大沼へ下るのだ。花見ヶ原からのルートはツツジを見ながら静かに緩やかに登れる登山道で幹事が好きなコースだ。
集合場所の桐生駅に電車が到着すると参加者があっという間に集合した。受付を済ませてすぐにタクシーに分乗し登山口へ向かう。本日の天気予報は曇り。桐生駅も曇っていて暑からず、寒からずで眺望は少し難しいかと予想していたが、タクシーが標高を上げていくと霧雨がフロントガラスを濡らす。それでも山は雲の上であるよう晴れて!と祈りながら登山口へ到着したがやはり雲の中なのだろう、霧雨だ。
黒檜山の集合写真(幹事班) 黒檜山の集合写真(スタッフ班) 駒ヶ岳の集合写真(幹事班)
キャンプ場の管理棟付近の屋根の下付近で準備を済ませて幹事班が先にスタートし、すぐにスタッフ班もスタートした。山笑(やまにこ)プラスの山行はここのところ雲の中を歩くことが多い。どうも天気との歯車が合わなくなっている。幻想的な森の中を歩くというと聞こえはいいが、もう勘弁してくれという気分になる。花見ヶ原コースは急登もなく徐々に標高を上げながら歩くので大沼から急登を登るルートよりも少し時間は掛かるが、身体への負担は少なく、鳥のさえずりやハルゼミの鳴き声を聞きながら静かな山登りが出来る。
駒ヶ岳で集合写真(スタッフ班) ベニサラサドウダンツツジ ミヤマカラマツ
標高が上がってくると森の中でひときわ目を引く朱色の花、ヤマツツジが咲いているのが目に付くようになった。赤城山はツツジの山としても有名である。咲き誇るツツジの中を歩くことが目的の一つだったが時期が少しはずれてしまった。それでも新緑の緑の中のヤマツツジは目立って登山道の左右に彩りを添えてくれていた。標高が上がるとゴヨウツツジ(シロヤシオ)が多くなるのだが、こちらは終わってしまって5枚の美しい葉っぱだけが「私はシロヤシオよ!」と言っているように枝を伸ばしている。それでもサラサドウダン、ベニサラサドウダンも頭上やあちらこちらでも咲いていて目を楽しませてくれる。
ヤマヤツジはまだ咲いている 山頂付近にはエゾノコリンゴが咲いていた クサタチバナ
緩やかに上るこのコースの最後のプチ急登を上ると御黒檜大神の鳥居と石碑が現れる。もう山頂到着も同然だが、裸地の小広場の山頂はもう少し先で、そこで幹事班が集合写真を撮っていると間もなくスタッフ班も到着した。お昼休憩は少し先の天空の広場へ行く。本来ならば大展望が望めるはずだった。標高がさらに上がった山頂界隈は日差しがあり少しだけ青空もあるではないか!これで雲も取れて展望が望めるか!と祈ったがそこまでにはならず・・・・しかし雨に当たらずゆっくり昼食を取ることが出来た。展望を楽しみながらの昼食だったはずだったのに~。それでも思い思いの場所でお昼をゆっくり取って頂く。ここにはエゾノコリンゴがまだ花をつけていた。ギラギラと照り付ける太陽の元の休憩が良いのか、少し曇った方が良いのか?展望がないというのは幹事としては参加して下さったみなさんに本当に申し訳ない思いでいっぱいだ。
ガスの中を登る サラサドウダンツツジを観賞する幹事班 山頂直下の階段を登る幹事班
花が少しでも多く残っていることを望んで曇りならばと開催としたのだが、展望が望める延期日にすべきだったか悩みは尽きない。さて、最近の山笑(やまにこ)プラスとしては比較的ゆっくりと昼休憩を取ることが出来、下山開始予定時刻5分前となった。なんと幹事班、スタッフ班全員が準備万端ではないか!そんな状態で5分も突っ立って待っているのも何だし、ということで下山開始。先ほど来た道を一旦引き返し、大神の鳥居を過ぎて登ってきた花見ヶ原キャンプ場への道を左に見ながら右へ階段を下り駒ヶ岳を目指す。天気が良ければここから大沼、小沼、地藏ヶ岳が見えるはずだった。
駒ケ岳に向かうスタッフ班 絶景ポイントで昼食タイム 昼食タイムでも見どころの花を見ている
それでも気を取り直し下ると鞍部の大ダルミだ。そこにクサタチバナが蕾をつけたり、またちらほら咲き出したりしているものもあった。気分も少しは変わる。ここから緩やかな道をひと登りで駒ヶ岳山頂だ。ここでも先に幹事班が集合写真を撮ろうとしていたらスタッフが到着した。ちらほらとヤマツツジやサラサドウダンが咲いてるのを見ながら下る。シロヤシオも多々あるのが分かる。標高が下がるとそんな花たちともお別れだ。急こう配の鉄製階段を下りジグザクと木製階段を下りて行く。しっとりと濡れた木製階段も要注意でゆっくりと歩いて頂く。特別な危険個所はないのだが、濡れた下山道は危険が倍増する。みんな慎重に歩いて何事もなく大沼湖畔の駒ヶ岳登山口へ到着だ。幹事班に続きスタッフ班も湖畔の車道へ下り立った。そのままビジターセンターへ歩き、帰りの準備を整える。
赤城山ビジターセンターからバスに乗り今度は前橋駅へ戻り解散となった。
群馬県にあり、最寄りの駅からも遠い赤城山ハイキングだった。前泊した方、始発に乗って集合してくださった方、遠い山域の山行にご参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました。お天気に恵まれず申し訳なかったです。
そんなみなさまに感謝感謝で感謝してもし切れない赤城山ハイキングだった。お疲れ様でした。
参加者:21名(申し込み22名、キャンセル1名)
スタッフ:小野(幹事)、稲葉(班長)、福山(サポーター)
報告:小野(30年)
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