2021年最初のハイキングは寒かったが、絶好の好天だった。
~1月8日、丹沢大山~
奥の院前の小野班 奥の院前の稲葉班 山頂での一コマ
1月8日は絶好の天気だった。参加申し込みは19名だったのだが、諸事情で7名キャンセルで12名となった。スタッフ2名で2班編成としたが、比較的体力に自信のある方が多かったので、ほぼ同じペースで歩くことにしていた。
8時24分発ヤビツ峠行きバスに乗るので集合は8時にしていた。8時前に12人目が到着してバス停に並んだ。この日も増便が出たが、全部で30名程度だったか。普段よりはやや少ない感じだった。まだ松の内なので、ケーブルで上がって奥の院まで歩く方が多いかと思ったが、どうやらそちらもお客さんは少ないようだった。
ヤビツ峠に行くバスの車窓からの眺めがいい。相模湾が陽の光を受けて輝いている。その景色が見えるとヤビツ峠が近い。9時前に峠に着くので、トイレを済ませ、幹事が指導して準備体操、9時20分に出発した。出発時に確認したところ、日向薬師バス停で半数程度がそのままバスで伊勢原に出るという希望で、残り半数が日向薬師経由で七沢温泉まで歩き、温泉に入るか、バス停に行き本厚木に向かいたいという。日向薬師には予定では14時過ぎに着く予定で、伊勢原に行くバスは14時15分発で、次が15時20分なのだ。つまりは1時間待つ可能性がある、その場合は七沢温泉まで全員歩くことにした。
さて、工事中のためう回路を通り、尾根道に出る。地図を見ると「イタツミ尾根」となっている。この尾根には、神奈川県の道標があって、詳細地図には「大緊2」のような番号表示がある。これは「大山緊急連絡」の省略でその後ろに大緊2のように順番に番号がついている。塔ノ岳に登ると山頂に「大倉No.46」のような番号がある。下ると順番に番号が減り、「大倉No.1」が下山口なのだ。さすが大倉尾根と思わせる。
イタツミ尾根はそれほどきつくない。最初はやや急だが、右手に相模湾が見えてくるし、もっと登ると左手に先日登った丹沢表尾根が見えてくる。報告を書いているスタッフが今回も先頭を歩いたが、毎回、同じようなメンバーで歩いているので、誰がどういう状態なのか聞かなくてもわかる。みなさんのペースをみながら歩いた。反対側から下ってくる方も下見の時より少ない。トレランの方も少なかった。幹事の班が後続で少し間隔をあけてついてくる。いつもの方が、大磯方面の海岸近くに小さな三角形でそびえる山の名を聞かれた。地図を見て、鷹取山かと判断した。
春岳山で休む。「25丁目」で阿夫利神社からコースと合流する。そこまでコースタイムで55分だが、この日は休憩を含めて1時間6分かかった。左手に雲がかかった富士山が見えてきた。やや傾斜が緩くなって少し歩くと「25丁目」だ。ちなみに山頂が「30丁目」で阿夫利神社が「1丁目」だ。先頭班が25丁目で休んでいると、後続は後ろの方で景色を見ながら休憩していて、25丁目では休憩せず、一緒になって奥の院を目指した。
16丁目付近を下る 25丁目にすぐの場所で休憩 25丁目に向かって頑張る
普段ならば25丁目からは、どっと人が増えるのだが、8日は大きな変化はなかった。パラパラと人が増えたのみだった。25丁目から奥の院まではやや急な石の階段状の参道となって歩きにくい。勘違いする向きが多いが、阿夫利神社から25丁目に登る方が、ヤビツ峠から25丁目まで登るよりもきつい。山頂に着くと奥の院の売店ではこの日も営業していた。奥の院は一番奥にある。ここでみなさんお参りをして、集合写真を撮った。厚木市方面の展望は非常に良い。寒いので早々に下り始めた。
さて、表参道を下る。この下りの道は丹沢らしい下りで参道には石がゴロゴロしており歩きにくい。さきほども書いたように山頂の30丁目から道のわきにある石柱の表示が1丁目ずつ減ってくる。やっと16丁目になる。ここは蓑毛に向かう道との分岐なのだ。給水休憩を取り再び下り始める。夫婦スギを過ぎ、さらに歩く。「阿夫利神社に気の利いた喫茶店があるそうですね」と聞かれたので、「それは石尊茶寮(せきそんちゃりょう)」のことです。眺めが良く感じがいいです。「入ってみたい」といわれるので、見晴台での昼食休憩をやめて、阿夫利神社でまとめて取ることにした。
下に建物が見えてきた。阿夫利神社だ。目の前に急な長い階段が現れた。手すりを頼りながら下ると、そこは「1丁目」で阿夫利神社なのだ。「石尊茶寮」、「トイレ」のご案内をして昼食休憩にした。実は、阿夫利神社で長めの休憩にしたので、スタッフとしては、阿夫利神社下の売店で「ルーメン」を食べようと思ったのだが、後続の班を確認するため断念して、持参したカップラーメンを食べた。誠に残念であった。次の機会がいつになるか。ついでの話だが、石尊茶寮こそ繁盛していたようだが、3軒ある売店はどこも閑古鳥が鳴いていたようだ。気の毒なことだ。
後続の班も確認出来て昼食も終わったので、見晴台に向かうことにした。二重滝と二重神社を経由して行く。地図を見るとほぼ山腹をトラバースする山道なのだが、幾分か登っていく、25分ほどで着く。ちなみに「見晴」というのは大山の「見晴」であって、下界が見晴らせるわけではない。現在、見晴台では通路の工事が続いている。折角なので見晴らしながら休憩し、6名のメンバーに日向薬師バス停からバスに乗りたいか聞くと、みなさん「時間が間に合うなら乗りたい」といわれた。時間を見ると、現在のペースだとちょうど間に合う時間だと判断した。「急がないで歩き、間に合えば乗る」とした。
見晴台からの山道は「関東ふれあいの道」だ。山道自体は悪くない。しばらく眼下に展望が広がり、道は緩やかで歩きやすい。それが分岐から左に曲がると「九十九曲がり」となる。九十九もないだろうが、飽きるほど回数を重ねる。ここを淡々と下るが、先に書いたように急ぎはしない。後続が付いてこれるペースで下った。この九十九曲がりは25分ほどで終わる。一度車道に出て、また少し下り、小さな沢を渡る「一人ずつ渡って下さい」と書かれた朽ちかけた木橋を渡ると「日向学習センター」に着く。13時44分だった。ここから下見では30分で日向薬師バス停に着いたので、これで14時15分のバスに間に合う。
稜線に出て左手に富士山 夫婦スギ付近を下る 阿夫利神社が一丁目
バスの時間に間に合わせることを優先して、石運寺も浄発願寺も見ない。途中に自然保護団体が作った面白い看板もあるのだが、どこも見ない。やや急いでバス停に向かった。14時7分にバス停に着いた。最後は急いでしまった。6人中5人がバスで伊勢原に向かうことになった。バスが出た10分以上後に後続班が来た。後続班も日向薬師バス停から直帰希望が多かったのだが、約1時間待つことになるので全員で七沢温泉に向かことになった。
少し休憩して、まず日向薬師に向かう。日向薬師まで長い石の階段を上がる必要があり、これがこの時間帯ではこたえる。考えてみると日向薬師バス停に至る前に左に曲がる「日向薬師に向かう道」があるのだ。この道を歩くと味気ないが楽かも知れない。日向薬師は大変立派なお寺だ。何人かお札をもらっていたようだ。わたしは今回が3回目で、今回初めてお堂の左を回り込んで七沢温泉に向かう道に出た。すると途中に、多分、この時期だけなのだろう、屋台があった。豚汁も缶ビールも売っていた。日向薬師の裏に出ると、七沢温泉の大きな看板がある。果たして、本当に七沢温泉に行けるのだろうかと不安になるのだが、この看板に救われる。
ここからほぼ平坦な舗装道路を七沢温泉に向かって歩く。遠望はないが、両側に樹木があって、みなさんと観察したり話をしながら歩くと意外に時間が過ぎるのが早い。途中、カラスウリがまだ成っていて、打出の小づちの話を披露した。七沢温泉街について、幹事が温泉希望者3人と七沢荘に向かった。下見で七沢荘にすることを決めていたのだ。というより、七沢荘以外には最近は日帰り湯をやっていない様子だった。わたしはまっすぐ帰宅される4人を七沢温泉入口バス停までご案内して、七沢荘に向かった。予定のバスまで時間の余裕がないのでロビーで缶ビールを飲みながら待つことにした。参考までに書いておくが、七沢荘の客あしらいは大変良い。温泉から上がって、みなさん、温泉には大変満足されたようだった。幹事とスタッフも大いに満足できた。申し込んで下さったみなさん、ありがとうございました。参加して下さったみなさん、ありがとうございました。
参加者:12名(申し込み19名、キャンセル7名)
幹事:小野 梨香、スタッフ:稲葉 力
報告:稲葉 力
見晴台からの大山の見晴 これが日向薬師
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