終日薄曇りで暑くもなく、秩父御嶽山の山頂を踏むことができた。
下って、絶景ポイントから仰ぎ見る御嶽山の鋭い山頂は見事だった。
~2024年7月10日(水)~
秩父御岳山は埼玉県秩父市と秩父郡小鹿野町との境界にある山だ。木曽御嶽山の王滝口を開いた普寛上人が開山した、標高1080mの山だ。今回のこの山頂を目指す。秩父鉄道の三峰口駅に集合し出発だ。駅のトイレは改修工事中で進行方向と逆の場所にあるため、集合後すぐの出発とした。10分程歩いた先の公衆トイレのある小さな広場でゆっくり準備をして頂き、簡単な開催式をしてスタートした。
舗装路を歩き進むと下下見や下見時にはなかったボタンクサギの蕾、そして花が咲いていて華やいだ気分になる。花の少ない時期に鮮やかなピンクの花は心華やぐ。道標はあるので迷うことはないのだが、登山口が分かりにくい細い道を進む。すぐに登山道らしい道になるのだが、いきなりまずまずの急坂である。暑い日が続いていて心配したが、この山へ向かう道は概ね木陰の中を歩くので直射日光が当たる場所は少ないのが救いだったがこの日は曇りだった。
御嶽山山頂の幹事班
御嶽山山頂のスタッフ班
登山口のボタンクサギ
急坂の苦しい登りが一段落すると穏やかな登山道だ。この辺りはシカの食害もあるが、丁度花のない時期で人工林のスギ、ヒノキ林の中を歩く。木々の隙間から武甲山や三峰駅がちらちらと見える程度だ。熱中症対策やバテないように小まめな休憩、水分補給をして歩き進む。標高が上がると地形の関係か場所によって涼しい風が当たりホッとする。
標高が上がるとやっとハエドクソウが小さな小さな花を付けていた。途中で広葉樹林が右手に広がり、やはり明るい雰囲気になる。樹高が高く良く見えないがリョウブが花を付け、地面に落ちているのはナツツバキの花だ。鉄塔や高岩で休憩、展望を楽しみ進んでいくと分岐だ。更に進むと徐々に傾斜が急になりそれが緩やかになり少しほっとすると「タツミチ」の分岐だ。
タツミチに向かう途中の幹事班
タツミチに向かう途中のスタッフ班
山頂のひな壇に全員勢ぞろい(川原さん)
ここから山頂までが更に厳しい急登になるのだが、春先にはカタクリがそしてミツバツツジが咲く場所のようだ。カタクリは何の痕跡も無く消え失せてしまい、ミツバツツジは葉っぱだけだ。この急登の事は再三参加者には連絡していてみなさん警戒しながらも前向きに覚悟を決めて来てくださっているだけあって特別驚く様子もなくゆっくり歩き進めている。
岩場でも、階段でもなく普通の登山道がそのまま傾斜がきつくなっているので単純に立っていると後ろに転びそうになる傾斜だ。ゆっくり歩き隊班とそうではない班=プラス班に分かれているのだが、プラス班の幹事班は予定より20分早く山頂に到着した。みなさんお疲れとは思うが元気だ。
山頂には小さな普寛神社奥宮があり鐘があるので鳴らした。奥宮の裏側に回ると両神山や雲取山、浅間山も見えるはずだが今回は見えず。だが、参加メンバーが展望を楽しみ、記念写真を撮って、さぁランチタイムとしようと思い思いの場所に落ち着き食事を始めると間もなくスタッフ班のゆっくり班が到着した。お昼前なのに鐘がうるさいわね~などと言われ笑い合った。こちらの班もゆっくりと言えど予定より早い到着だ。全員揃い幹事もホッとする。スタッフ班も全員で写真撮影。ランチタイムとなった。山頂は奥宮へ岩の階段となっていて座るのに丁度良いのだ。みんなで座っていて下から見上げるとまるでお雛様のようだった。この山頂がまた涼しい風が吹くのだ。汗を流して座っていると少し寒ささえ感じるくらいだ。
幹事班、タツミチに向かう(鈴木さん)
御嶽山からの両神山(鈴木さん)
山頂の鐘を鳴らしたのはこの方だった(川原さん)
さて、ランチタイムを30分取って下山だ。この下山が痩せ尾根でなかなか楽しませてくれる急坂が待っているのだ。尾根道で涼しい風に吹かれながら最初は歩きやすく楽し気な道なのだが、急に急坂になりロープも現れるのだ。とはいえ、危険度は低く、足場もしっかりあるので慎重に下ればなんてことはなく、変化があり飽きないのではないだろうか。その後はつづら折りの下り道だがこちらの方が逆に小石で滑り安く怖いと感じる。
下りの急坂を下ってしばらくすると鉄塔で休憩すると、そこから先ほどまでいた御岳山が良く見える。なんと尖がった山である。あの全容を見ると急坂を登り、下ってきたのが良く分かる。参加メンバーと一緒に感慨深く御岳山、遠くの奥秩父もみじ湖という名の滝沢ダムの景色を楽しむ。林道を横断して更に下る。下る尾根の左に伐採用の林道が並行しているのが見える。そうして下ってくると杉ノ峠に到着だ。ここまでくればその後はそれほどの急坂はなくなるのでみなさん少しホッとする。少し長めの休憩を取って全員で記念写真を撮った。
オットット、なかなかの下りだ(川原さん)
危なくはないが要注意の下りで滑りやすい
ハンゲショウ(鈴木さん)
更に下って「強石(こわいし)バス停」まで歩けば予約しているタクシーが待っている。バス停まではつづら折りの舗装路なのだが、ショートカット出来る山道があり、それもちょっとした楽しい道だ。ショートカット道が終わり舗装路を進むとバス停はすぐで、タクシーが待っていてくれた。分乗して30分程で西武秩父駅に到着して解散だ。みなさん笑顔で帰路について山行は終了となった。
山頂から約1時間半でここまで下る、御嶽山が意外と迫力ある
前に幹事班、中間から後ろはスタッフ班
杉ノ峠で全員勢ぞろい、ここから右に下り、タクシーの待つ強石(こわいし)バス停へ
大変お疲れ様でした。ご参加頂き心より感謝致します。
・参加者:17名(申し込み17名、キャンセルなし)
・スタッフ:小野(幹事)、稲葉(班長)
・報告:小野 梨香(30年)、写真(小野、稲葉、川原さん、鈴木さん)
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