どうだ、この紅葉は。延期で参加者が減って寂しい思いの18日だったが、

三方分山から言葉に尽くせない見事な紅葉の中を、みなさんが下っているのを

眺めていたら、心の底から満足できた。~2024年11月18日(月)~

 

 11月15日に予定していた「三方分山ハイキング」は雨予報により断腸の想いで18日の予備日に変更とした。「三方分山」とは旧村名、古関、八坂、精進、現在は甲府市、身延町、富士河口湖町の境界にあったため名付けられたという山だ。富士五湖中一番小さな湖の精進湖畔にある三方分山が今回目指す山だ。18日は晴れマークが出ている天気予報だったため催行となり、富士急行線の「富士山駅」に集合とした。857分の当駅始発のバスに全員乗車し、出発となった。

パノラマ台で集合写真

三方分山山頂で集合写真

三方分山からの下りで、期せずして黄葉の下を歩き集合写真状態


 期待していた天気とは裏腹に曇天で、時折強い日差しの時もあると言った微妙な天気だったが、救われたのが、紅葉だ。下見の時は今年はまったく紅葉を期待出来ず、どうなることかとスタッフ間で心配していた。しかし、18日の紅葉は登山道周辺で黄色や赤色、オレンジ色と綺麗な紅葉を見ることが出来、参加者も時々立ち止まって見入ったり、写真を撮ったりと忙しかった。

 

 パノラマ台下の登山道からまずパノラマ台を目指した。富士五湖周辺はすでに標高も700m~1000mと場所に寄るが高く、東京近郊の住宅地より寒い。寒さの中だったが、最初の緩やかな登りで丁度ウォームアップを兼ね、身体も少しずつ温まる。根子峠を通過して登坂をもう少し頑張ると開けたパノラマ台に到着だ。広々した平地からは360度のパノラマなのだ。概ねの周りの山々は見渡せるが肝心の富士山はこの日は厚い雲の中で広く広げた裾野だけは良く見える。

パノラマ台下からの登りはこんな階段もある

これは何、なにと写真を撮る稲葉班の面々(鈴木さん)。

登り方を考えた岩場でしたね(川原さん)


 この精進湖周辺からは小室山を前に「子抱き富士」と呼ばれる姿が見られるのだが、今日は[子ども=大室山」だけがはっきりと見えるだけとなった。360度のパノラマ展望を楽しんでから、来た道を根子峠まで戻り、三方分山山頂を目指す。その間には精進峠、精進山などアップダウンを繰り返して山頂へ到達するのだ。山頂まではもう少し時間が掛かるため、途中軽食タイムも取る。

 

峠へ下って次のピークへまた登るという具合になるため体力もそれなりに消耗するが、ところどころ景色を楽しんだり、ミツバツツジの黄色、メグスリノキの赤い葉、ウリハダカエデの黄色の紅葉に魅了されながら参加メンバーは和気藹々楽しみながら歩く。徐々に標高が上がると紅葉も終わって木々は冬の姿となっていた。

左の三角は王岳、右端は十二ヶ岳、その左が鬼ヶ岳(鈴木さん))

三方分山、ここから見ると手ごわそうに思える(鈴木さん)

パノラマ台からの富士山(これだけは7日の下見)


 山頂直下の急登に喘ぎながら登ると、傾斜も緩みやれやれと呼吸を整えながら前を見れば山頂標示が見えるのだ。あと数歩で山頂到着となりみなさんホッとする。山頂からは子抱き富士のドーンとした姿と対面するはずだったのだが、厚い雲に覆われ、広い裾野だけが良く見える。昼食タイムとし、しばしのんびり過ごして頂いた。休憩時間終了となり、全員遅れることなく準備万端。

  

 下山開始だ。富士山と逆方向には八ヶ岳や南アルプスを見ることも出来る。標高を下げると再び綺麗な紅葉が現れる。ここでも今年の紅葉はイマイチ?と言い合いながらもそれでも場所によっては綺麗なカエデをメインとした紅葉を愛でながら精進湖畔に近い集落に近づいた。やはり麓に来るとまだ紅葉がとても綺麗で迎えのタクシーが待っていることも気付かぬほど赤や黄色に色づいた木々に見入りつつタクシーに分乗し、河口湖駅で解散となった。

寒いのに、おいおい半袖の方もいる精進山

会津駒のTシャツを着て、三方分山から幻の富士山を眺める

精進峠付近での休憩、御坂山塊と紅葉を眺める(川原さん)


 ご参加頂いたみなさま、どうもありがとうございました。

 延期のためにご参加叶わぬことになったみなさま申し訳ありませんでした。

まさしく錦秋の紅葉とその中を下るみなさん(その1)

まさしく錦秋の紅葉とその中を下るみなさん(その2)

錦秋の紅葉を見上げる(川原さん)


・参加者:11名(申し込み21名、延期による不参加9名、キャンセル1名)

・スタッフ:小野(幹事、班長)、稲葉(班長)

・報告:小野 梨香(30年)、写真(小野、稲葉、鈴木さん、川原さん)