予想に反して寒い曇りだったが、みんな頑張って、予定より30分も早く下った。
山中湖と富士山の足元を見て歩き、石割神社ではちゃんと3周した。
石割の湯でしっかり温まり帰宅した。~2023年12月1日(金)~
僕は石割山には行ったことがないと思う。山岳会に長いこと所属しているので昔々に行ったかも知れないが記録が残っていないので、行ったことがないとしておこう。最近、不動の湯と杓子山に再び行ったので、近くの石割山に行き、石割の湯に入りたいと思った次第だ。それでいざ行こうと思うと、アクセスを考えさせる山なのだ。調べて見ると、小田急線の新松田駅で御殿場線に乗り変えて御殿場駅で下車して、バスで河口湖行きに乗り「花の都公園」で下車する方法がある。ただし、電車代は安いがバス代は高く、バス乗車が長い。
じっくり考えると富士急線の河口湖駅あるいは富士山駅からバスに乗り、花の都公園で下車する方法がある。こちらは電車代が高いがバス代は安い。しかし、どうもバス代の分だけ御殿場経由の方が安いようだ。人数が集まればタクシーで富士山駅から花の都公園入口の「花庵」で下車するのが一番だと思う。「山と高原地図」では良くわからないが、「丹沢詳細地図」には、「花庵」から入山するコースが明記されており、これが正解だと思う。
僕は2023年の9月10日に下々見を行った。御殿場からバスで行き、「花の都公園入口」で下車すると登山口が良くわからない。スマホ片手に考えて、「花庵」から入ったのだ。そこをスタートして、「石割の湯」には3時間18分後に到着した。花庵をスタートする前に道探しをしたので、気分的に少々焦ったせいだろう。スタッフと11月24日に下見を行ったときは、「山と高原地図」の「東海自然歩道」のコースを参考にしたので少し迷った。それで、8時44分に出て、3時間38分後の12時24分に石割の湯に着いた。ほとんど迷わなかったのと、階段が多いのを警戒したので、ペースをセーブしたのだろう。驚くのは12月1日の本番だ。9時25分に出て、石割の湯には、何と4時間15分後の13時40分に着いた。所要時間4時間程度だと、スタッフと行った下見のコースタイムにプラス1時間というのが、僕の標準なのだ。標準ならば14時3分着でいいのだ。何と23分も早いではないか。
大平山の幹事班 石割山の幹事班 平尾山のスタッフ班
さて、9月10日(日)に一人で下々見を行ったが、御殿場からバスに乗り、花の都公園入口で下車して「花庵」まで歩く。これが気に入らなくて、本番は電車代は高くなるのだが、富士急線の富士山駅からタクシーで「花の都公園」まで入る方法を選んだ。しかし、富士山駅8時11分着の電車で集合としたのだが、締め切り直前に、この時間では集合に間に合わない方が多いのを知った。御殿場駅からバスが正解だったかも知れない。最終的に、富士山駅8時45分着で集合していただき、タクシーで「花の都公園」横の「花庵」まで送っていただいた。交通等の条件が悪かったものの、それでも11名の方に参加していただいた。
朝の富士急線では雲が多かったものの、どうにか富士山が見えていたのが、「花庵」の駐車場では完全に曇り、風花が舞い、おまけに寒かった。早めに準備をして9時25分にスタートした。今回は参加した女性全員7名が「ゆっくり歩き隊」希望で、男性全員が「ゆっくり歩き隊」を希望されなかった。幹事は「ゆっくり班」の班長を担当した。開校式では、「階段が多いコースなのでゆっくり歩きます」と説明した。長池山のゆるいが長い階段、大平山の階段、最後の石割山の深いガリーが要注意だと。幹事が「ゆっくり班」を担当するときは、一人で歩く時より意識的にゆっくり歩き、ときどき後ろを見て、列の中に遅れている方がいると全体のペースを落とし、追いつくまで待つことにしている。結論から書くと、今回の「ゆっくり班」ではほとんど待つことがなかった。追記すると、山笑(やまにこ)会に初めて参加される方がいて、少々ペース配分には気を使っていた。
大平山の下り、階段はあきたな~ 平尾山から石割山にはヤブがある 石割山のスタッフ班(あれ、5人だ)
まだ閉まっている「花庵」のトイレを借りることができた。「花庵」からまっすぐに向かいの稜線下まで歩き、別荘村の下を通る道を左に折れる。古い古い道標がある。ハイカーがほとんどいないのだろう。その道標を辿ると、別荘入口で下見で歩いた山道と合流する。少し先に行くと別荘村から山に入る。そこからが山道だ。やがて階段が登場するが、みなさんまったく気にもされない。その先のゆるやかな道を歩くと、今度はもう少し長く急な階段が登場し、やっと「階段が多いですね」との声が聞かれた。この階段が終わった少し先が、長池山の山頂だ。ややほっとするポイントだ。ここをゆっくり登るのが疲れないポイントだと思う。実は、長池山まではスタッフ班は後続の幹事班を待つことにしていた。体調不良者が出た場合の対策だ。体調不良者が出た場合は、幹事が花の都公園に一緒に下り、残りの方はスタッフ班と一緒にハイキングを継続するのだ。以降は、スタッフ班は待たない。いつもの取り決めだ。
順調に飯盛山を通過して先に進む。草紅葉が出て来る。大平山の登りにかかると草紅葉が広がり、山道は深めのガリー状になっている。下見では見られなかった麻の袋を積んだ土塁状のものがあった。土砂流出防止用だろう。すぐ下まで林道が来ているので補修がし易いのだろう。下見では樹木の赤い実がたくさん見られたが、ずいぶん減っていた。みなさん、最近では、ツルウメモドキ程度はすぐに判定される。その先にはカマツカのらしき実もあるのだが、葉っぱもなく判定が難しい。また出てきた階段を登っていると、列の後方を歩いてきた方が2名ほど幹事のすぐ後ろを歩き始めた。「登りは好きだ」といわれるのだ。その内のお一人は寒いからは早く歩きたいと、大平山の山頂から、スタッフ班に合流された。
この大岩をぐるりと3周する
大平山にはほぼ時間通りに着いた。一番の富士山の展望台で、天気が良ければここで昼食もいいかなと思っていたが、残念ながら富士山はふもとしか見えなかった。
左から上がって、大岩をぐるり ご神木の桂(看板には相模川の源
と3周する(郡司さん) 流との記載がある「郡司さん」)
初めて参加された方のご要望があり、下見時の富士山の写真を掲載しておく次第だ。小腹が減った方には行動食を食べていただいた。大平山からの下りは非常に下りにくい荒れた階段道がある。そして右側には別荘地がある。下まで下りきって、再度、階段道を登ると後ろには歩いてきた草紅葉と山々が見える。そして平尾山だ。山頂に着いて見ると、やはり下見ではなかった新しいベンチがあった。先に着き、いざ出発しようとするスタッフ班の班長に「幹事班はここで昼食を食べる」と伝えた。この時点で幹事は、石割山で昼食を食べるスタッフ班と石割山の山頂で顔を合わせることができると考えていたのだ。平尾山着は予定より15分早かったので、どうやら歩き易い平尾山の登りでコースタイムを短縮したようだ。
平尾山を出るとしばらくして、笹ヤブに突入する背丈ほどもあるヤブだ。ヤブを過ぎると緩やかに下り、緩やかに少し登る。その先が胸突き八丁で深いガリー状の山道なのだ。手前で2~3人の方とすれ違った。このやや手ごわい山道は、その前で状況と通過予定時間をみなさんに伝えておいたので、みなさん少々手てこずったものの無事に通過できた。地面の状況によっては大変滑りやすいのだ。後半、遅れがちになったので、短めの休憩をはさんだ。石割山の山頂に飛び出して、さあ、スタッフはどこだと探すが誰もいない。後で知ったことだが、少し下ったところで昼食を短時間で食べて石割神社に下ったようだ。われわれは半分見えている杓子山の説明をして、集合写真を撮って、すぐに下った。
帰宅のタクシーで天気回復
(鈴木さん)
石割山から石割神社までは結構急な下りだ。15分ほど下ると富士見平に到着する。ここからまっすぐ下ると403段の階段が待っている。左の東屋から先に行くと階段のない林道があり、温泉に直行す
る。みなさんに「階段を下ると駐車場とトイレがあります。左はトイレがありま
大平山から石割山方面(鈴木さん)
せんが、近道です。とお知らせするとみなさん、左の道を選ばれた。 実は階段道の両側は下見では結構きれいな紅葉だったのだが、この一週間で散ったようだった。そして、下には駐車場があるのでみなさん、階段道を選ばれるようだ。われわれは淡々と下の平坦な林道まで下った。
石割山の先の稜線の山は
霧氷状態だった(郡司さん)
下見(11月24日)のカマツカ ウメモドキ(鈴木さん) 大平山からの富士山(11月24日)
掲載のご要望がありましたので再掲
平坦な林道に下りると、後ろから幹事に追いついてきた方がいる。「早いですね」と声をかけたら、「登りも下りも駄目ですが、平坦な道は得意です。」と笑っておられた。石割の湯には14時10分頃に到着の予定だったが、何と13時40分頃に到着した。何としたことか。それでみなさんを温泉に送り込んでから、幹事はタクシー会社に予約時間を30分早く15時にしていただいた。後で聞いたところでは、「寒いから早く歩くしかなかった」とのことだったが、実力がなければできることでないだろう。
天気予報に反して寒い日だった。山笑(やまにこ)ハイクにしては、歩行時間は短いものの階段の多い足にこたえる山道だった。しかし、どなたも遅れることなく石割の湯に到着されて驚いた。参加されたみなさん、寒い中、お付き合いいただきありがとうございました。石割神社で大岩を3周したので次回からは晴れるでしょう。信じましょう。
・参加者:11名(申し込み12名、キャンセル1名)
・スタッフ:稲葉(幹事)、小野(班長)
・報告:稲葉 力(25年)、写真(稲葉、小野、郡司さん、鈴木さん)
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