あると思っていた雪はなかったが、稜線上は強風で陽当りが良く山道はぐちゃぐちゃ、

冬と春が同居していた。   ~2,022年1月13日(木)、明神ヶ岳~

 

2022年最初のハイキングの集合場所は南足柄市の大雄山駅だ。大雄山駅からバスで程なく道了尊BSに到着する。そこが大雄山最乗寺だ。古刹にふさわしいスギの大木が道の脇にそびえている。階段の参道を上がって行くと登山道の道標がある。そばにお寺の見どころ、世界一の大きさの赤い下駄がある。そこで開校式、準備体操等を終えて2班に分かれ早速登山開始だ。今回は前週に都内平野部でも積雪があったため登山道がどのようになったのかスタッフ2名はとても気になり幹事が代表して一週間前に行った下見後、更に降雪後にも明神ヶ岳に登り、安全を確認していた。天気は良く、風が強い予報だったが歩き始めてもそれを感じることもなく、ミヤマシキミ、オニシバリ、シロダモ、シラカシ、アオキを見ながら歩いた。


   相模湾と大山を眺める面々     もうすぐトラバース道に入る頃の稲葉班      明星ヶ岳の稲葉班

しばらく登ると見晴らし小屋に到着。木々の間から小田原の街が見える。積雪時はこの辺りから雪が出始めたが雪はなく霜柱が多々ある。滑りはしないが凍った道等も出てくる。健脚者向きの企画であり、多くが常連の参加者であるため、みな多少の悪路も何の問題もなく歩いて行く。草原状の気持ちの良い稜線に出る。カラスザンショウ、オオバヤシャブシが実を付けている。振り向けば丹沢山塊が見え、特にピラミダルな大山が良く見える。少し急勾配の道を進み再度草原状の尾根を歩く。涸れている神明水を過ぎ、稜線へ出るのだがそこがドロドロの泥道だ。泥で滑って転ばないように慎重に歩く。まもなく明神ヶ岳山頂に到着だ。しかし風が強いこと強いこと。テーブルに置いた参加者のリュックが地面に飛ばされる程なのだ。


 もうすぐ稜線に出るあたりの幹事班     明神ヶ岳山頂、強風が吹いていた      何も見えない明星ヶ岳

朝のうちは良く見えていた富士山が雲の中にほぼ隠れてしまった。しかし、大涌谷や神山等箱根外輪山の山々を望めた。参加者は強風の中思い思いに写真を撮っていた。班毎に集合写真を撮り、風を避けて山頂裏側のハコネダケの藪の中へ入りスタッフ、参加者はバラバラになって昼食を取った。じっとしている時間を最小限にして明星ヶ岳へ向かうことにした。昼食時間はわずかなのだが、慣れている常連の参加者はあっという間に準備を整え集合し歩き始めることが出来る。先に山頂に到着したスタッフ班が12:05に歩き始めその5分後幹事班も歩きを再開した。

 

山頂に登ってきた道を分けてドロドロの悪路を慎重に下りながら何度かのアップダウンを繰り返しハコネダケに覆われ展望があまりない道を進む。二本目の宮城野の街へ下る登山道の分岐を過ぎるとすぐに広々した防火帯のような気持ちの良い道になる。まもなくこれも展望の無い明星ヶ岳山頂だ。小さな祠とお地蔵さんがある狭い山頂なのだ。黒い実をつけたイヌツゲが小さな祠のすぐそばに生えていた。そこでも集合写真を撮って今来た道を戻りまもなく分岐の道で宮城野へ下る。宮城野営業所前BSに幹事班が着くと同時に箱根湯本駅行バスが出発した。先に到着していたスタッフ班の何名かの直帰希望参加者がバスの中から手を振っていた。

 

 

見送って残りのメンバーで小田原行のバスに乗車した。小田原へ向かう直帰予定参加者と別れて寄り道希望者は温泉場入口バス停で降りた。寄り道希望メンバーはスタッフを除いて9名だ。とある蕎麦店で今年最初のこのハイキングの話、2022年度の企画の話等を名物のお蕎麦を食べ、語り合い、親睦を深めて箱根湯本駅へ向かい解散した。ご参加くださったみなさまありがとうございました。

・参加者16名(募集18名、申し込み19名、キャンセル3名)

・スタッフ:幹事(小野)、班長(稲葉)

・報告:小野(R0)