11月20日の雪の下見とはうって変わり、快晴の空の下で

2019年以来の360度の展望を楽しんだ。

村民タクシーにはお世話になった!~2024年11月28日~

 

 奥多摩駅から8:55発の鴨沢西行バスに乗車予定である旨のアナウンスをしていた。28日の朝、なんと全員が8:05着の電車で奥多摩駅に集合した。本日登る山は奥多摩湖北の孤高「鷹ノ巣山」だ。奥深いどこから登っても時間の掛かる山だ。今回は鴨沢バス停からタクシーを利用して峰谷のさらに標高を上げた奥集落まで行き、登り時間を短縮させる計画を立てた。そして水根へ下る幹事の縦走班とまた同じ奥集落の登山口へ下るスタッフの往復班に分かれた。登山口から縦走組が先に山頂目指してゆっくりと歩き始め、スタッフが率いる往復組も続いた。

鷹ノ巣山頂の集合写真(縦走班)

鷹ノ巣山頂の集合写真(往復班、有田さん)

鷹ノ巣山避難小屋で全員そろって昼食(川原さん)


 

 山頂までは両班とも就かず、離れず歩く。まずは山頂直下の避難小屋を目指す。10時過ぎにスタートして12時には到着予定で歩き出した。この日は天気も良く、朝から澄んだ青空が広がったハイキング日和となった。標高を上げると共に周りの山々が一望出来、木々の間から見える景色に休憩の度に歓声や写真を撮る等参加されたみなさん其々楽しんだ。途中にはシイタケの榾木が圧巻というほどに並べられた箇所があるのだが、その光景はまるで自然と人間の調和を象徴するかのようだ。それを楽しみそして感心しつつ歩き進めた。特別な急登はないのだが、最初は少し苦しさを覚える登りを頑張り徐々に傾斜が緩やかになると避難小屋の屋根が見えてくる。

奥集落から歩き始めて30分ほどのあたり(縦走班、鈴木さん)

シイタケの榾木(鈴木さん)

この先から避難小屋が目に入る(縦走班、川原さん)


 避難小屋のすぐそばのベンチで昼食予定にしていたのだが、丁度お昼12時過ぎに到着となり、昼食タイムとした。縦走班がワイワイと食事を始めようとした時に往復組も到着した。ベンチを詰めて全員で楽しいランチタイムとなった。避難小屋から山頂までは約30分で到着予定なので、13時には山頂だ。ということで12:30に今度は山頂を目指して歩く。ここで往復班はザック等重い荷物は置いて、手ぶらで山頂へ。ちょっと羨ましさを覚えつつ荷物(ザック)を持って縦走班が先に山頂へ向けて歩き出した。徐々に圧巻の展望が広がり、最後の苦しい登りを景色に背中を押されながら参加メンバーが防火帯の美しい山道を歩き進んだ。 

 

 

 山頂からは富士山を初め大菩薩から小金沢連山、その逆側には遠くは愛鷹山の位牌岳、丹沢の山々、三頭山等奥多摩の山々と、大展望にみなさんは写真を撮ったり、眺めをひたすら楽しんだり、山頂標示と写真を撮ったりと大忙しだ。実は山笑(やまにこ)会では2019年、丁度5年前にも鷹ノ巣山に来ている。当時も参加して下さった方は5年前と同じポーズで再び写真撮影!とまた別の楽しみをされていた。こんな光景を見ていると何年かに一度同じ山に来るのも楽しいと感じる。同じ山でも来るたびに景色も空も感じ方も違うものた。ひとしきり山頂からの眺めや達成感を味わい、さぁ下山となった。ずっと眺めていたい景色に後ろ髪惹かれつつ、往復班と縦走班が別れて下山だ。お互い顔見知りで仲の良い参加者のみなさんは別れを惜しみ山頂を境に右と左に分かれて下山開始となった。

班長以下11名の一行だが、意外と隊列が長い(縦走班)

ここが下りのほぼ中間点の渡渉の木橋(縦走班)

 

右の写真

水根沢にはこういう木橋もあった(縦走班、戸井田さん)


 縦走班は当初は5年前と同じように倉戸山を越えて倉戸口バス停に下る予定にしていたが、下見後、幹事は距離は長くなるが、登りのない水根へ下ると予定変更にしたため、水根を目指して下り開始だ。この登山道は緩やかな下りで歩きやすいのだが、途中に所々、谷側へ斜めった幅の狭い道、この時期特有の落ち葉が深く下に隠れた木の根や小さな岩など脚を引っかけると危険な状態になった道を慎重に歩かなければならない所も多々ある。集中力を発揮して歩いて頂く。そうして標高を下げてくると鮮やかに紅葉した木々もお目見えして秋の恵みも楽しむ事が出来た。時には歩きを止めて美しい紅葉に彩られ色とりどりの葉が舞い散る絵画のような様子をじっくり見て感じて頂き、たまに説明も交え聞いて頂いた。そんな楽しいひと時を持ちながら下山し続けたが、距離は長いが参加メンバーは疲れた様子も見せず歩かれている。幹事は心底感心した。

山頂直下の岩場もどき(上は縦走班、下は往復班)

左の写真

鷹ノ巣山の山頂で富士山方面の展望を楽しむ縦走班の面々(有田さん)

登り始めの見事な黄葉(川原さん)


【鷹ノ巣山往復班の下山の記録~ここだけスタッフが作成】

 鷹ノ巣山山頂を13時10分に下り始めて、避難小屋に13時35分に着いて、奥集落から避難小屋までの登りは約2時間だから下りは約1時間半見ておこうと計算した。すると奥集落到着は15時5分になる。そして、村民タクシーに乗って鴨沢バス停に着くと15時25分にはなるだろう。バスは15時15分発で、次発は16時22分だった。実はここの下りは事情で下見をしていないのだ。過去の記録を見て、村民タクシーとも相談して、参加者の要望(15時15分のバスに乗りたい)も入れて、避難小屋から奥集落までは1時間10分で下れると踏み、村民タクシーには14時50分に迎えに来ていただき、さらに、さらに、鴨沢バス停より7~8分先の峰谷橋バス停で下車させていただくことにした。これで計算上は悠々、鴨沢バス停を15時15分出発のバスに乗車できるはずだった。

 

 鷹ノ巣山の山頂まではやや疲れ気味の方もいたが、以降は順調に下っていただいた。といいながら、スタッフは歩きながら次念に時間を計算していた。避難小屋から尾根の下りまでは右側に切れた斜面があるが以降は全く問題ない下りだ。楽な下りだが、表現を変えると単調な下りが続く。途中2度ほど小休止したが、少し急がせていただいた。そして約束の14時50分ピッタリに下ると、何と登山口まで村民タクシーが2台上って来て下さっていたではないか。感謝、感謝だった。おかげさまでまさしく悠々予定のバスには間に合った。

石尾根方面、正面は大岳山、右は御前山(鷹ノ巣山頂)

鷹ノ巣山頂からの富士山、少し霞んでいる。右側は雁ヶ腹摺山、真ん中のボコボコは三ツ峠(有田さん)

水根沢を下りきった付近の紅葉(縦走班、鈴木さん)


  そうして水根沢に下った縦走班は歩き続け、水根バス停に到着、更に少し先の奥多摩湖バス停に到着した。予定より約20分近く早い到着だった。みなさんが頑張ったからだ。日の短い季節で暗くなる前にバス停に到着してホッとする。参加されたみなさんも同じ思いだったと思う。バスに揺られること約15分。奥多摩駅に着くと、スタッフの往復班の班長が待っていた。全員で奥多摩駅から青梅線に乗り帰途につき、本日の山行が無事に終了した。

 

 

 

参加して下さったみなさん、どうもありがとうございました。お疲れ様でした。

 

協力して下さった西東京バス、丹波山村のみなさまにも深く感謝致します

 

・参加者:18名(申し込み19名、キャンセル1名)

・スタッフ:小野(幹事、縦走班班長)、稲葉(鷹ノ巣山往復班班長)

・報告:小野梨香(30年)、写真(小野、稲葉、有田さん、戸井田さん、鈴木さん、川原さん)