1か月半ぶりに再会した山笑(やまにこ)ハイキング、

   大鹿山・お坊山を登り、温泉と蕎麦も堪能できた。~9月16日(木)~

 

 幹事は7時43分大月着の電車で着いた。高尾で甲府行きに乗ったら、いつものメンバーの顔を見えた。改札を出ると、頼んでおいたタクシーが5台見えて、すでに14名の方が到着していたので、スタッフが先頭車に乗り、他11名の方々に先に行っていただいた。50分着の電車と次の特急で参加者全17名が揃った。幹事の車が、後続2台の先頭を走った。運転手が道証地蔵までの道に不案内だったのだ。14日の直前下見の地点より少し手前で下りることになった。朝の渋滞に引っかかり14日よりタクシー代が高かったようだ。

 資料は駅で配布し、現地で今回のコースの説明。天気予報を見て、完全に晴れると思っていたが、残念ながら曇りでいつ降ってもおかしくない空模様だった。予定より5分程度早く出発。先頭はスタッフ班の9名、ゆっくり歩き隊は8名。すぐに「道証(みちあかし)地蔵」に到着、写真を撮って登山口に向かった。道証地蔵から先はなぜか、舗装道路になっているが、路面は落石が多く、荒れている。

 斜路になっている山道の見える登山口で小休止。ここから1列縦隊となる。この斜路の部分は15分ほど続き、斜度もあるので、みなさん少々警戒感を持った。ミズナラ、ミズキの多い山道を淡々と歩く。山野草はほとんどない。しばらくすると斜度がなくなり、水平の山腹を縫う山道になる。ゆっくり歩き隊は最初にベンチのある場所で休憩。ここで幹事は「ちっともゆっくりじゃないですね」とクレームをいただいた。以降、クレームをいただいた方に幹事の後ろに入っていただき、この方にペースを合わせることにした。


 2つ目のベンチのあるあたりに陶器の破片が落ちているのだが、直前下見のときにスタッフと頭上を通っている送電線の碍子の破片だろうということになった。大鹿峠まで山道は送電線の下を走っているのだ。ゆっくりと大鹿峠まで歩くと、前方にスタッフ班が見えた。お坊山に向けて出発するところだった。幹事班も5分休憩した。ここからの30分が胸突き八丁だ。

 休憩していると瞬間青空が見えるのだ、風が冷たく、今にも降りだしそうだった。ここからきついですよと注意して出発。10分弱、やせ尾根の急な登りが続く。意識的にペースを落として歩いた。やせ尾根を過ぎると斜面は広くなるのだが、やはり急な登りだ。元々踏み跡が明瞭でなく枯れ葉が積もっているので、ところどころ赤テープがある。かなり体力的にきつい方がいて、ここで休憩。

 さらに歩くと、緩斜面になり歩くのは楽になる。しかし、ここで足がつった方が出て、この方はご自分の判断で68番を飲むことにした。ここでも休憩して先に進み、稜線までもう少しのところでこの方と幹事が小休止することにして、残り方には先に行っていただいた。5分ほど休んでわれわれも出発。すぐのところで、笹子雁ヶ腹摺山から来たという単独行の方とすれ違い話をした。稜線に出ると山頂はすぐで、先に人影が見えてきた。

 山頂の東端に到着して話を聞くと、10時40分頃に着いたというので、われわれとは約15分差ということになる。「ゆっくり歩き隊」の先頭と5分差程度か。お坊山の山頂に向かうと、ゆっくり歩き隊がいた。待機していたスタッフに集合写真を撮っていただいた。バタバタしてしまったので山頂で「ママコナ」の解説ができなかったのが残念。東端に戻ると、スタッフ班は下って行き、われわれはランチタイムとした。ここに至りみなさん、元気になった様子だった。30分ほど休憩する予定だったが風も冷たいし、展望がないので下ることにした。


 下りは登りの逆なので、しばらくは快適な下りが続き、踏み跡の明瞭でない山道を下り、最後はやせ尾根の下りとなる。特にやせ尾根での下りには転倒しないように注意していただいた。無事に大鹿峠に戻ると、また晴れ間が見えた。どうやら大鹿峠の上の方でガスがかかっているようだった。休憩して大鹿山を目指す。

 大鹿山には向かうのは直前下見で、大鹿山の先の峠から山頂をピストンすると決めていたので巻き道風の山道をゆるやかに登る。ゆるやかといっても一部急な部分がある。この急な部分を、足がつった方には何とか乗り切っていただき、大鹿山の先の峠に到着。ザックを下ろして、コースの説明をしていると、何と、小野班が下って来たではないか。少々信じられない気持ちだった。幹事班も山頂を目指した。大鹿山の山頂はわざわざ登ろうと思わなければ踏むことのない山頂だ。したがって、わざわざ行こうと。まだ設置したばかりに見える真新しい山頂標識の前で集合写真を撮った。

 元の峠の分岐点に戻り休憩した。ここから景徳院までコースタイムでは1時間10分となっている。われわれも1時間10分を予定していた。少し山腹を縫うように歩くと、急な下りとなる。この部分は時間にして10分もないのだが、湿っているときなど非常に滑りやすい。中止しながら下っていると、再度足がつった方がいて、小休止して68番を飲んでいただいた。以降、大きく遅れることもなく下ることができた。さらに進んで途中で別の方がつりそうになり、68番を飲まれたが、そのためつることはなかった。


 この下りはおおむね歩きやすいのだが、今の時期は展望がない。その代わり、主に左手側に広葉樹が多く、明るい森の中を歩いている気分になる。途中で一度休憩してあとは順調に下り、景徳院の近くでやっと山野草が出てきて、シラヤマギク、ヤブマメなどを説明するこができた。景徳院に着くと、ハイカーの一団がいて、良く見るとわれわれの仲間だった。到着時刻は13時35分だった。市営循環バスが13時45分に出るのでほぼ予定通りだった。計画書では13時40分着だった。お坊山山頂で休憩時間を15分短縮したおかげだろう。際どかったわけだ。

 ここで、直帰組6人を見送って、田野の湯組8人、蕎麦街道砥草庵組5人に分かれた。そば組4人と幹事は砥草庵に入った。幹事はまずは、15日に予約したタクシーの予約の変更に追われた。終わって中に入ると4人で仲良く談笑しておられた。テーブルの真ん中には大きなアクリル板がある。店に入るときには自動で体温を測り、消毒をする。テーブルに着くと、住所、氏名、連絡先を書かされる。山梨方式なのだ。

 14時45分にジャンボタクシーを呼び、それまでそば組はゆっくり過ごした。待つ内、温泉組が到着した。そば組を見送って、今度は残る9名で静かに酒を飲みながら会話を楽しんだ。幹事としても久しぶりにみなさんと酒を飲む機会だった。15時40分にジャンボタクシーが来るまでゆっくり過ごすことができた。最近、参加して下さる方が自分でそばを打つそうで、そばの話でも盛り上がった。

 参加して下さった、みなさん、ありがとうございました。

 

・参加者:17名(申し込み20名、キャンセル3名)

・スタッフ:稲葉(幹事)、小野

・報告:稲葉