なんと、あきらめかけていたサンコウチョウの鳴き声が聞こえるではないか、姿まで見えた!幸運に恵まれた日だった!~5月26日(木)~

 

 今回は久し振りにスタッフ4名のイベント「鳥さん、あなたはだあれ?」とサブタイトルを付けた城山川ハイキングでサンコウチョウに会いに行くのだ。姿はまだしもせめてそのさえずりを聞けたら!!と願いを込めて高尾駅北口に集合した。

 

一度に大勢で押しかけたら迷惑?ということで、先発隊2班と後発隊2班に分けて集合時間も出発時間も20分ずらすことにした。集合時間を当初とは大幅に変更したため初参加の方は不安に思ったはずだが、何事もなくみなさん連絡した通りの時間に集合してくださった。


  八王子城山の展望台(幹事班)         富士見台(久保班)       八王子城山の展望台(久保班)

先発隊には山笑会の常連さんが主だったメンバーで集合時間前にあっという間に全員揃ったのだ。予定のバスよりも少し前のバスに乗車した。後発隊には初めて参加してくださった方も多くいたがちゃんと連絡した時間に集合してくださりこちらも予定通りバスに乗車。今回、前半はサンコウチョウに出会い、そして八王子城跡を巡るハイキングだ。様々な鳥の声に耳を傾け、そして歴史に思いを馳せながら歩き、最後は日本庭園を見てくつろいでから帰路に着くという盛りだくさんの山行なのだ。霊園前BSでバスを降りてしばらく歩くが、その途中でコジュケイのさえずりが出迎えてくれた。柔らかい日差しもあり良いハイキング日和になる予感だと幹事は勝手にほくそ笑む。

 

 

八王子城址管理棟で簡単な開校式、準備体操、トイレを済ませてスタートだ。ここで当初の予定よりスタートを一時間早めた落とし穴があった。管理棟が9時から開くためトイレも9時に鍵を開けるらしい。しかし管理棟を開ける準備をしていた係の方がトイレを9時前に開けてくださった。感謝感謝である。


 出発前の記念写真(幹事班と稲葉班)       城山山頂(稲葉班)         城址公園到着(稲葉班)

幹事が下下見した時も、スタッフと共に下見をした時もどんなに耳を傾けても聞けなかったピョロピ ホイホイホイ (ギッ)が城山川へスタート間もなく聞こえてきたではないか!「鳥さん、あなたはだあれ?」というより、「あなたはサンコウチョウさんね?!」と先発組のメンバー全員が静かに耳を傾ける。鳥の写真を撮ろうとしている方のカメラのレンズの方向を見ていると樹間を黒い影が飛ぶではないか!あの特徴的な長い尾もわずかに確認できた。ラッキー!時間を早めた効果なのか、参加者の心掛けが良いからか!?どんな理由であれみなさんが喜んでくださりスタッフもホッと胸を撫でおろした。その後もヒガラ、メジロ、シジュウカラ、コガラ、コジュケイ、ヒヨドリ、ウグイス、キビタキ等の声を聞いた。実は幹事も分かったものもあるが、参加者の一人Tさんがこっそり教えてくださるので〇〇だそうです。とみなさんにお伝えした。精進が足りない幹事は簡単には鳥さんは名前を教えてくれないのだと実感した。


     富士見台(廣川班)          城山展望台(廣川班)       サバノオを探している?(幹事班)

大手門、曳橋、御主殿跡などの居館地区を歩き、ここにお城があったのだと思いを巡らせる。いよいよ登山道へ入る。最初は平たんな道を進むとそこには下見時にトウゴクサバノオの丁度「サバの尾」状態になった姿が見られる場所があるので目を皿のようにして歩く。なかなか目が慣れず、幹事は班のみなさんに写真をお見せしてこんな形の植物があるはずなので探しましょうと一緒に探すと間もなく「ここにあります!」と声が上がる。目が慣れるとそこここに沢山あって、花の写真と今の種の状態を見て頂いた。今の時期は何種類かのウツギの花も楽しんで頂けた。歴史の一幕にも触れることで、幹事は改めて八王子城の歴史を学ぶ機会に恵まれた。


    サバノオを探す幹事班           急坂を上る廣川班        鳥のレクチャー(久保班と廣川班)

 最初の大きな休憩場所として富士見台にほぼ予定通りに到着した。そこから八王子城山に向かう登山道にはカンアオイ、ランヨウアオイ?がたくさんあるのだ。その葉を楽しみながら歩く。それにしても八王子城というのは本当に山城なのだと認識するような急坂があるのだ。短い距離ではあるが、お気軽に城跡を見に行くというわけにはいかない山城なのだ。小田原城、八王子城の落城と感慨深い悲劇の歴史を垣間見るのだが、逆の立場に立つとこんな山城を攻める豊臣側も大変だっただろうと思いを馳せる。攻める側としてはのんびり歩いて行くわけにはいかない。走って一気に攻めたいところだが、この急登、更にその昔はもっと悪路だったと思われるし、足元も今とはまったく違う。昔の人はすごいな~と改めて思う。実際八王子城の落城は一日だったようだが、豊臣側の痛手も大きかったようだ。


   カマド前でくつろぐ幹事班           乾杯!の廣川班       石釜で焼いたピザを食べる(稲葉班)

そんなこんな話をしながら、昔の人は男も女も大変だったとみな深く頷きながら古(いにしえ)の人も歩いたであろう道を歩く。八王子城山展望台へ行くと先発のスタッフ班がすでに軽食タイムに入っている。幹事班も到着し、スタッフ班に続いて約10分超の休憩とした。山からの眺めを見つつ軽い昼食タイム。集合時間(出発時間)を伝えると「え?10分?」などと言いながらも誰も文句も言わず飲食休憩となる。あっという間にスタッフ班が休憩終了し八王子城址公園に向けて歩き出す。幹事がぐずぐずしていると班のみなさんはもう用意万端とばかりにザックを背負っていてびっくりした!

 

八王寺神社、本丸跡をまわり、北条氏の家臣の横地監物の話になり浅間嶺の古道を歩いたであろうとお伝えした。浅間嶺に行く場合また違う思いで歩けるのではないかと幹事は密かに期待した。そうして歩いている間に八王子城址公園に到着だ。そこでもトイレに立ち寄れるが、ガイダンス施設で八王子城の歴史がビデオを通して見ることも出来る。施設で小休憩しそこから今回最後の見どころ、日本庭園のある「美し郷」(うましさと)へ希望者で立ち寄る。綺麗な庭園でくつろいで頂いて帰路に着いてもらう企画なのだ。後発組の参加者とゆっくりお会い出来なかった先発組の幹事とスタッフはここでお顔を合わせることが出来た。みなさん元気に下山され、先発組のみなさんも後発組の方々も笑顔でお帰りになり楽しい一日となった。

 

 

 ご参加頂いたみなさまどうもありがとうございました。

 

・参加者:28名(申し込み32名、キャンセル4名)

・スタッフ:小野(幹事)、稲葉(班長)、久保(班長)、廣川(班長)

・報告:小野(30年)