2019年以来、待ちに待った久保幹事の西沢渓谷企画だった。

      天気よく、紅葉も渓谷も蒟蒻館も楽しめた。~2022年10月27日~

 

 

 好天に恵まれ、ハイキング日和になった。交通トラブルがあったものの、西沢渓谷入口バス停近くの公衆トイレを全員無事にスタートできた。先ずは、ドライブイン不動小屋で西沢渓谷名物「よもぎ餅」を購入した。ご夫婦で「よもぎ餅」を製造販売されている。ご主人が標高1500mの所まで「よもぎ」を採りに行かれているとのこと。時間がたっても、硬くならない。店頭から鶏冠山の姿が見えた。今日は山並みの景色が期待できそうだ。

 

 不動小屋を出発すると、少し紅葉したコハウチハカエデ、オオモミジ、イタヤカエデが姿を現した。又、クマシデが果穂をぶら下げていた。登山口に到着した。登山口を出発すると、ゴマナ、コハクウンボク、ヤマハンノキ、ダンコウバイ、ウワミズザクラ、トチノキ、オトコエシ、ヤマハッカ、ホソエノアザミ、ナギナタコウジュなどが次々姿を現した。皆で観察しながら歩いた。ウツギの枝に、銀色に輝くコボタンヅルの果穂は綺麗だった。

 


久保班のスナップ写真及び集合写真。

ナレイ沢橋を渡ると、ホソエカエデ、コミネカエデも姿を現した。ネトリ大橋に到着した。ここで、笛吹川とネトリ大橋の名前の由来を話した。笛吹川の名前の由来は鎌倉動乱期に、こちらに身を潜めていた横笛の名手、藤原権三郎からきている。又、ネトリ大橋は、雅楽の横笛の前奏をネトリ(音取)と呼ぶことに因んでいるとのこと。笛吹川の左岸を上流へ登って行った。

 

 

次に西沢山荘に到着した。途中、ミミガタテンナンショウが真っ赤な実をつけていた。又、ノコンギク、コハクウンボクが生育していた。西沢山荘ではコハウチワカエデとハウチワカエデが隣に生育しているので、違いを皆で観察した。田部重治文学碑では昔の西沢渓谷を偲んだ。


小野班のスナップ写真及び集合写真です。

西沢山荘を出発すると、花の終盤のアキノキリンソウ、ヤマハッカの果実が姿を現した。レモンイエローのコシアブラの紅葉も素晴らしかった。二俣のつり橋に到着した。二俣の吊橋はよく揺れた。川の上は寒暖の差があるのか、コハウチワカエデが特に綺麗に紅葉していた。皆で写真を撮った。橋の上からなので、近くで観察することが出来た。歩を進めると、岩にイワタバコが姿を現した。鶏冠山分岐を直進し、大久保の滝に到着した。紅葉する木々の間から見える大久保の滝は素晴らしかった。

 

 

三重の滝に到着した。三重の滝には展望台があった。三重の滝の展望を楽しんだ後、展望台にて記念写真を撮った。三重の滝を出発し、暫くすると、人面洞に到着した。人面洞を過ぎると、果実をつけてタマガワホトトギス、花の少し残ったダイモンジソウが生育していた。タマガワホトトギスは川沿いに多いようだ。恋糸の滝、貞泉の滝を過ぎ、増水もなく、無事にプラスチックの箱橋を渡り、母胎淵に到着した。


岸本班の写真

母胎淵を出発すると、ドクゼリ、コウモリソウが生育していた。次に、石の多い河原になり、ここでやっと、前をゆっくり歩く人数の多い別のハイキング隊を追い越すことが出来た。ここから少しペースを上げた。方丈橋に到着した。ここでもう一つのハイキング隊を追い越した。方丈橋を渡り、少し登ると、七ツ釜五段の滝の迂回路に到着した。ここら梯子の急な登りになるので、給水をとり、梯子を登り始めた。

 

 

急な登りなので、我々の前を歩く一般の人にはスムーズに登れない人もいるため、ここでも渋滞していた。やっと笛吹川の右岸の旧森林軌道との合流地点に到着した。少し給水休憩をとった。しゃくなげ橋を渡ると五ツ淵に到着。五ツ淵から七ツ釜五段の滝の一部が木の間に見えた。しばらくするとアサノハカエデが生育していた。さわぐるみ橋を渡ると、1班とあった。旧森林軌道の出発点に到着した。予定時間の25分遅れであった。2班もすぐに出発した。


コハウチハカエデの紅葉、タカノツメの黄葉、う回路を登る

コロナ対策をとり昼食をとり、お手洗いを済ませた。多くの方が不動小屋で購入した「よもぎ餅」をデザートとして召し上がられていた。予定の20分遅れで出発した。全員に、次のバスでも良いとの承諾を事前に取っていたので、安全第一で歩くことにした。

旧森林軌道の出発点を出発し、さわぐるみ橋を渡り、五ツ淵から再度、七ツ釜五段の滝を確認し、ミネカエデ、ウワミズザクラ、タカノツメ、ヒトツバカエデなどの紅葉を楽しみながら、下山した。

 

 

途中、ミズメ、ヤマグルマが生育していた。「ひこいっちゃんころばし」「いこりころばし」の説明板で三塩軌道を偲んだ。三塩軌道のトロッコは東沢・西沢の材木と黒金山の銅・鶏冠山の硅石を塩山駅まで、昭和8年から昭和43年まで運んでいたらしい。大久保沢に到着した。大久保沢を出発すると、チドリノキ、ヒトツバカエデがあらわれた。切れ込みのないカエデだ。又、コハクウンボク、アズマシャクナゲの群落を観察しながら下山した。展望台に到着した。


う回路を登る、展望台からの山の展望(鶏冠山)、渓流歩き

展望台からは甲武信主脈山塊を望むことができた。天候がよいので、綺麗に見ることが出来た。鶏冠山は形状からすぐに分かった。ネトリ大橋を経由し、西沢渓谷入口のバス停に14:35に到着し、14:40発のバスに間に合った。3班の3人の方がこのバスで帰られた。3班の4人の方を蒟蒻館へご案内した。1班・2班の殆どの方はすでに、蒟蒻館でお買い物、飲食などを済まされて、14:40発のバスで帰られた。

 

蒟蒻館では沢山の蒟蒻の試食品とシャインマスカットを出してくれました。スタッフ入れて10名で買い物、飲食を楽しんだ後、15:40発のバスで帰路に就いた。

 

お忙しい中、又、交通トラブルの中、ご参加頂きました皆様、有難うございました。

 

【参加人数】一般21名(申込者23名、取消2名)

【FITスタッフ】久保 雅春(幹事)、小野 梨香、岸本 雷太、福山 容子

 

【報告者】久保 雅春