ヒメハギとタツナミソウを見た金比羅山、

  あきる野の町並みも美しく、バリエーションを楽しく下り、

          「小春日和」で春を楽しんだ~4月15日(木)~

 

 金比羅山に登り、金比羅尾根を1時間ばかり歩くと、「詳細地図」に「不二見台」と表記してある地点に出る。現地にはどこにも「不二見台」などと書かれていない。幹事は勝手に「横根分岐」を名付けている。「詳細地図」では現在でも全長バリエーションコースなのだが、実は、不二見台から何も考えずに林道のような山道を歩くと、すぐに星竹林道に下ってしまうのだ。横根峠に行くことができない。林道が分岐していて、右に行けば横根峠、左に行けば星竹林道に出るのだ。2回同じことをやって、3回目でやっと横根峠に達した。そして、横根峠には送電鉄塔があり、詳細地図によると、その先にまた送電鉄塔があって、その先に分岐があるのだ。そこを右に行くと札立バス停に行き、左に行くと堂々とした山道が続き、最後は何やら怪しげだが、星竹林道に出てしまうのだ。3回目でも縦走できなかった。

 

 昨年の8月にもう一度行き、やっと薄い踏み跡を見つけ、恐る恐るたどり、忠実に尾根道を行き、札立バスに出たのだった。そのまま、その日は山崎酒舗に寄り、達成感に浸った。その体験を元に金比羅山ハイキングを企画して、山笑(やまにこ)会で縦走することを考えた。その企画に「小春日和」を重ねたのだ。さらに余談があって、今年の3月初めに、一人で同じコースを下った。ところが最後の小ピークの手前でかなり明瞭な踏み跡が左に行っているのを見つけて、やめておけばいいのに、進んでしまった。今度は戻ればいいのに、そのまま進み、沢に出ると砂防ダムがあった。小さいけれどやぶ漕ぎになった。その経験から、団体でここを通過するのは断念することとした。


     琴平神社前の稲葉班           琴平神社前に小野班          琴平神社前の久保班

 さて、4月15日(木)9時集合とした。参加者は25人でスタッフは3人だった。今回は、ハイキング後に「小春日和」で寄り道をする班、「瀬音の湯」に寄る班、武蔵五日市駅に十里木バス停から直帰する班に分ける予定だった。参加者のみなさんにご希望を伺ったところ、小春日和希望が15名、瀬音の湯希望が2名、直帰組が8名だった。それで、幹事の班に小春日和組と温泉組、スタッフA班に小春日和組、スタッフB班は直帰組とした。さらにスタッフA班は十里木バス停からバスで戸倉バス停に直行して「小春日和」へ、スタッフB班も同じバスで武蔵五日市駅に直行とした。さらに、密を避けるために、幹事班は瀬音の湯に寄って休憩し、歩いて「小春日和」に行くことにした。

 

 予定通り9時15分に駅前をスタートした。五日市街道に出て右に曲がる。街道のサルスベリはまだまだ若葉も展開していない。まっすぐ進み、以前は何度か寄った「魚鶴」の閉店事情を皆さんに説明する。その先をまた右に曲がるのだ。さらに左に曲がると小学校が出てくる。道なりに進む。やがて初めて道標が出てきてやっと金比羅山に向かう道だと確信できる。開光院を過ぎて、薬師堂を過ぎるとやや傾斜が急な坂になる。最後の民家を左手に見て、バリケードが出てくる。ここまで駅から25分ほどでここで休憩する。早速、観察に熱中している班もある。

 バリケードから先が山道になる。チゴユリだホウチャクソウだといっている方もいる。少し歩くと「樽」から来る山道と合流する。ただし、道標はかなり古い。金比羅山はこの辺を歩くが一番きつい。誰かが、「ガイドブックに金比羅山は東京の散歩道だと書いてあった」と言っている。今回は、バスの時間を目標にかなりゆっくり目に歩行ペースを設定している。コース図のコースタイムを見ながら、ゆっくり歩く。じきに、前方にベンチが見えてくるのだが、その前にタツナミソウが右手の斜面に登場した。次から次に登場する。そしてベンチで休憩する。このベンチの位置は、毎年、6月初旬頃はテイカカズラの花盛りだ。

 

 スタッフA班が着き、スタッフB班も到着したので、幹事班は先に移動し、上のベンチで休憩することにした。山道にはまだミツバツツジが咲いている。ドウダンツツジも咲いている。少し先のベンチに到着し、ドウダンツツジを見ていると、誰かがたくさんぶら下がっている雄花を見て、シデ類ですかねという。葉を見るとシデではない、さてなんだっけと考えていると「コナラかも」といわれる。そうコナラなのだ。なかなか詳しい方が班に2名もおられると班長も冷や汗をかく。さらに進むと、絶景のベンチがあるので、そこで休もうとすると、今度は別の方が「この青いのは何でしょう」と聞く、そうなのだ。これこそ「ヒメハギ」だった。ヒメハギはこの先も何か所かで見つかった。やはり観察者が多いとたくさん見つかるようだ。またもや、押し出されるように先に向かった。

 コンクリート製の展望台を過ぎて、もう少し上がると展望のいいベンチがある。さらに少し上がると東屋がある。そこで休憩することにする。琴平神社のある場所は展望がないのだが、この東屋は展望がいい。スカイツリーがかろうじて見えた。東屋の近くにヒメハギの群落があった。下見のときには全く気が付かなかった。この日は、琴平神社に直行せずに左に直進し、トイレに寄ることにした。トイレ横の休憩所ではスタッフB班が休憩していた。琴平神社に向かい、順番に集合写真を撮り、大岩を背に写真を撮り、先に向かった。


       フデリンドウ                ヒメハギ             ウワミズザクラ

 大岩から400mほどで陸橋があり、下を林道が通っている。右側が南沢林道で、左側が星竹林道だ。南沢林道側は、下見の時のサクラは見事だったが、この日はかなり散っていた。橋を渡ったところでまた集合写真を撮った。この先、少し登ると皆伐斜面に出る。下々見のときに初めてこの皆伐の斜面を見たので昨年の秋から始めているのだろう。臼杵山、市道山、刈寄山の戸倉三山が良く見える。きょう行く予定の「小春日和」のあたり、戸倉テラスも見えていた。休憩していると座って軽食を食べている方もいた。快適な皆伐地を過ぎて、20分ほど登ると、「横根分岐」に出た。古い道標に「横根坂」と書いてある。道標は古いのだが、この山道を歩いていて、他の人に会ったことがない。やはりかなりマイナーな山道だと思う。ここから先は、3班が見える範囲で行動すると決めていた。

 下り始める。緩やかな林道風の山道を下る。この道はニガイチゴが多い。10分ほど歩くと右に入る踏み跡が見える。もちろん、道標はないが赤テープはある。この赤テープを頼りに下ったことがある。この道は「本須」に下る道のようで、目的の登山道から離れていくのだ。そのときはすぐに気が付いて山腹を巻いて本来の道に戻った。左に下って、右に大きくカーブしてしばらく歩くと今度は左に曲がるのだが、そこで少し右に入り込むと結構急な山道が下っている。これが本来のバリエーションコースなのだ。スタッフA班の姿を確認し、スタッフB班が後ろに続いていることを確認して下り始めた。急は急なのだが、滑ることもない安全な山道だ。10分も歩けば、横根峠でプチバリエーションみたいなものだ。

 とはいいながら、峠まで行き、前方に巨大な送電鉄塔があるのだが、山道まで気づかなかったこともあったわけだ。ここでも後続を確認した。次の送電鉄塔を目指して歩く。山腹を縫う道を歩き右に上がると尾根を行く道になり、しばらく快適な山道となる。とてもバリエーションとは思えない。すぐに馬頭観音が見えてきて、前方に鉄塔が見える。そして左にも山道がある。下見の結果、スタッフA班とスタッフB班はこの左に下る道を歩き星竹林道に出ることにした。幹事班はここで少し休憩して先に進み、本当のバリエーションの入り口があるポイントに着き、数人で少し下ってみた。みなさん、山道とは思えないという。そうなのだ、幹事もここを歩いたのは2回なのだが、入り口が特に踏み跡が薄い。少し進むと踏み跡は薄いが下る方向は見えてくるのだ。本来の山道に戻り下り始めた。


                  皆伐地で戸倉三山を町並みを眺めているみなさん

 山道を下り始める。長いようだが、横根峠から30分で星竹林道に出るのだ。札立バス停までだって、同じ程度で下ることができる。林道に出る直前がやや急で踏み跡も薄く、いささか不安を感じさせる場所だ。登山口がさらに急でトラロープが張ってある。林道に下って、スタッフAに連絡して、こんにゃく屋「一穂(いっすい)」の前で待っているように伝えた。スタッフA班、スタッフB班が下った登山口を幹事は確認してから全員で一穂まで歩き始めた。舗装の車道を山を見ながら、周囲の山野草を見ながら歩く。10分もしない内に「一穂」の前に出た。スタッフ2名、参加者16名が待っていた。みなさん、お土産にこんにゃくを買っておられた。幹事班もしばらく休憩して、軽食を食べる方には食べていただいた。買いたい方にはこんにゃくを買っていただいた。大変、評判のいい店だ。スタッフ班はバスの時間もあるので全員で十里木バス停に向かっていただいた。

 幹事班は12時25分に「一穂」を出た。全員でずいぶん売り上げに貢献したようだ。前方に見える黄色い看板の山崎酒舗を目指し、店の前で解説する。文字通り元々は酒屋だったのだ。今でもいい酒を選んで売っている。幹事は何度か利用したことがある。店の前を左に折れる。幹事も初めての道なのだ。細い道を少し歩くと道標があり、少し下って橋がある。橋を渡って、階段を上がると「瀬音の湯」だ。「瀬音の湯」に着き、必要な方はトイレに行っていただき休憩した。休憩していると弁当を食べ始めた方もいた。結局15分ほど休憩して、歩き始めた。十里木バス停を過ぎて、途中のウワミズザクラがきれいに咲いていた。下見では、まだ2分咲き程度だったのだ。もう少し歩くと左前方の山の稜線に皆伐斜面が見えてくる。あの上の稜線を歩いてきたのだ。近道を通って「小春日和」に着いた。スタッフA班が中にいて和んでいた。本当に、ご無沙汰、久しぶりの山桜さんが特別ゲストで中におられた。ウェルカムバック!である。食べ終わった順に帰っていただいたが、10名ほどが残っていて、駅まで歩いて戻った。うららかな天気だった。


                        「小春日和」での団らん

・参加者:25名(申し込み31名)

・幹事:稲葉 力

・スタッフ:久保雅春、小野梨香